グルマン世界料理本大賞2025の栄光に輝く
最近、大竹宗久氏の新著『からだをつくるこの一杯 毎日の発酵×薬膳スープ』が、グルマン世界料理本大賞2025の発酵部門で栄えあるグランプリを受賞しました。この賞は1995年に設立され、200カ国以上が参加する国内外の食と飲料文化に関する出版物を対象とした、世界的に権威のあるコンペティションです。
大竹宗久氏の喜びの声
大竹氏は、受賞に際し「フランス、カナダ、イタリア、イギリス、そして日本から選ばれた中で、『毎日の発酵』と『薬膳』を取り入れた家庭料理としての普遍性が評価されたのだと思います」と語っています。この本は、発酵だけでなく、薬膳の要素を加え、日常の食事でも簡単に取り入れられる内容となっているのが特徴です。
大竹流スープの魅力
本書には、60種のスープレシピが収められています。各レシピは、季節ごとの体調や気候に配慮して作られています。例えば、春にはデトックスのためのスープや、夏には体を冷やすスープ、秋には乾燥対策のためのメニュー、冬には身体を芯から温めるスープなど、四季折々の変化を考慮した内容です。
具体的な料理例
- - ほうれん草のチーズスープ:栄養豊富なほうれん草を使ったクリーミーなスープ。
- - 塩鮭ときゃべつのレモンスープ:さっぱりとしたレモン風味で、塩鮭とキャベツが絶妙の組み合わせ。
- - まるごとかぶの蟹あんかけスープ:かぶの甘みと蟹の旨味が引き立つ贅沢な一品。
発酵と薬膳のつながり
大竹氏は、神奈川県平塚市に拠点を置く大竹薬膳研究所の代表として、薬膳や発酵料理の普及に努めています。自身の子どもがアレルギーを持っていた経験から、食を通じて健康をサポートする料理の重要性を強く感じ、発酵と薬膳を取り入れたメニュー開発を行っています。
保持したい薬膳素養
薬膳は特別な人だけのものではありません。旬の野菜を使い、塩や砂糖の代わりに発酵調味料を使うだけで、ヘルシーなスープ作りが可能です。例えば、塩を塩麹に、砂糖を甘麹、醤油を醤油麹に置き換えることで、体に優しく利点の多いスープに変身します。
読者への提案
本書は、季節に応じた様々なスープのレシピだけでなく、大竹氏自身の経験や、「五性・五味・帰経」などの薬膳の基礎知識も学べる内容が充実しています。また、簡単に美味しい料理ができる秘訣や、発酵調味料の作り方なども紹介されています。家庭料理の幅を広げたい方には特におすすめの一冊です。
著者のプロフィール
大竹宗久氏は、初著書『発酵×薬膳』が世界料理本大賞2023でグランプリを受賞した実績を持つ料理研究家です。神奈川県出身で、長年蕎麦屋を営む傍ら、薬膳を学び地域の健康に貢献しようと活動しています。また、SNSで立ち上げた「体が喜ぶ食材と薬膳生活」グループも注目を集めています。
書誌情報
- - 書名:からだをつくるこの一杯 毎日の発酵×薬膳スープ
- - 著者:大竹宗久
- - 定価:1,870円(本体1,700円+税10%)
- - 発売日:2025年6月17日
- - ページ数:144ページ(オールカラー)/A5判
この書籍を手に取って、発酵や薬膳の世界を楽しみながら健康を意識した食生活を始めてみませんか?