職場に潜む危険因子
職場にいる人間関係は時に複雑で、時には非常に厄介な存在が混じっていることがあります。心理学者の内藤誼人氏の新刊『職場のヤバい奴の頭の中』が2025年6月11日に発売予定ですが、本書では、まさに職場での破壊的な影響を持つ人物、いわゆる“ヤバい奴”について深く掘り下げています。
ダーク・トライアドとは?
この本では、特に職場で遭遇する危険人物の特性を「ダーク・トライアド」としてまとめています。これは、サイコパス、ナルシスト、マキャベリストの3つの性格タイプを指します。これらの人物は一見すると、魅力的で優秀に見えることが多いのですが、その実態は非常に厄介です。
- - サイコパス: 他人に対する共感を持たず、他者を意図的に傷つけることに躊躇しない。
- - ナルシスト: 自己中心的で、自分を特別だと思い込み、他人を見下す傾向が強い。
- - マキャベリスト: 目的のためには道徳や倫理を無視し、他人を操ろうとする。
彼らは周囲と良好な関係を保つのが上手で、上司や同僚から高評価を得ることが多いのですが、その裏で他者を犠牲にする行動を平然と行います。
職場の混乱への警鐘
「職場のヤバい奴」に出くわすと、その影響は計り知れません。初めは気付かないことが多いですが、気がついた時には勤務先が敵対的な環境に変わっていることが少なくありません。
本書は、これらの人物に対する具体的な対策や、どう向き合うべきかについても詳述されており、さらには自己評価を行うための『ダーク・トライアド』測定チェックが盛り込まれています。
裏の顔を見抜くために
自己評価シートでは、そうした性格にどれだけ当てはまるかを確認できます。
- - サイコパスチェック: 他人の気持ちに無関心か、後悔しないサイコパス的な特性が見られる。
- - ナルシシズム評価: 自分に対する称賛や特別扱いを求める傾向がどの程度あるのか。
- - マキャベリズムテスト: 目的のために他人を利用する習慣があるかどうか。
これらのチェックリストに基づき、自身の特性を理解することができます。この書籍は、読者にとって職場の人間関係をより良くするための貴重な手助けとなるでしょう。
本書の特徴
『職場のヤバい奴の頭の中』は、分かりやすい図表が豊富で視覚的にも楽しめる内容になっています。また、実践的なアドバイスも詰まっており、一般のビジネスパーソンにとって大変有意義な一冊です。
従来の心理学書とは一線を画す本書は、著者の持つ社会心理学の知見をもとに作られています。職場での心理戦を乗り越えるために、ぜひ手に取ってみる価値があります。
まとめ
職場の人間関係に悩むすべての人に、内藤誼人氏の『職場のヤバい奴の頭の中』は必読と言えるでしょう。ヤバい奴の心理を理解し、効果的に対処するための知識が得られるこの書籍は、あなたのビジネスライフを変えるかもしれません。