四半世紀ぶりの特集!「芸術新潮」8月号の魅力
2025年7月25日、月刊誌「芸術新潮」の最新号が発売されます。この号の巻頭特集は、なんと四半世紀ぶりに白洲正子を取り上げた「白洲正子のまなざし」です。多様な価値観が共存する現代だからこそ、彼女のぶれない視点が改めてクローズアップされる意味は大きいでしょう。
白洲正子は1910年に生まれ、1998年に亡くなるまで、日本の美について多くの魅力的な随筆を著しました。彼女が描く日本の美は、現代に生きる私たちにとっても、新たな発見となることでしょう。特集の中では、1983年4月号の「日本の百宝」に関連した特集も設けられ、彼女が選んだ仏像や建築、絵画等101件について再検証する内容が含まれます。
ルース・アサワの再評価
第2特集では、日系人アーティストのルース・アサワに焦点を当てています。彼女は、サンフランシスコ近代美術館で開催中の大回顧展を通じて再評価が急速に進んでいるアーティストです。戦時中の強制収容所で初めて美術に目覚め、独特のワイヤー彫刻で知られるアサワは、アートを通じて「世界市民」を目指す活動を行ってきました。我々が直面する排他主義の嵐の中で、彼女が示したアートの力は、ますます重要性を増していると思います。
高畑勲展の見どころ
また、記事の中ではNetflixで注目を集める映画『火垂るの墓』を取り上げた高畑勲展の紹介も欠かせません。この作品は1988年の初上映時に色のついていない場面が存在し、未完成ではないかと語られたこともありました。今回はその真相を探りながら、新たに出品された資料にも触れることで、この作品を新しい視点で理解する手がかりを提供します。
芸術のさまざまな側面を通し、過去の偉人たちの偉業を振り返りつつ、現代に生きる著名なアーティストに目を向けられるこの号は、まさに戦後80年を迎えた記念すべき内容です。
「芸術新潮」について
「芸術新潮」は、1950年の創刊以来、古代の発掘品から現代美術、音楽、文学、サブカルチャーに至るまで、幅広いジャンルの芸術を取り扱った月刊誌です。読者の日常に芸術の豊かさをもたらすべく、日々さまざまな記事が掲載されています。
雑誌の詳細
- - タイトル: 芸術新潮2025年8月号
- - 発売日: 2025年7月25日(金)
- - 定価: 1,500円(税込)
- - URL: 芸術新潮公式サイト
この8月号は、白洲正子を特集することで芸術の本質に迫り、多くの読者に感動や啓発をもたらすことでしょう。心の豊かさを求める皆様、その一助となるこの号をぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。