個人投資家の意向
2025-06-20 14:48:47

個人投資家の大型株・高配当株志向が高まる中、NISA活用意向も増加

個人投資家の成熟が進む中での新たな投資動向



最近、株式会社日経BPが発表した「個人投資家調査2025」によると、日本国内の個人投資家の間で大型株や高配当株への人気が高まっていることが明らかになりました。この調査は毎年実施されており、今回は9163人の有効回答が集まりました。調査結果は月刊誌『日経マネー2025年8月号』に特集として掲載される予定です。

大型株・高配当株志向の強化



今回の調査結果では、個人投資家が選ぶ投資スタイルの中で「大型株・優良株中心の王道投資」が引き続き人気であり、前年比でその選好度が上昇しています。具体的には、25.5%の人々がこのスタイルを選んでおり、これは前回調査から約3ポイントの上昇を示しています。また、「高配当株・優待株に投資する利回り投資」も同様に需要が増しており、これらの傾向から個人の投資姿勢がより強化されている様子が伺えます。

特に、配当利回りに注目する投資家が増えていることが指摘されており、50%以上の回答者が「配当利回りの高さ」を投資判断材料の一つとして挙げています。この背景には、東京証券取引所の市場改革により株主還元が強化されていることがあります。

暴落時の投資行動の変化



また、こちらの調査では、過去に2回の株価暴落があった際の個人投資家の対応についても尋ねられました。初回の暴落で多くの投資家が「様子見」に徹したのに対し、次回の暴落では「追加投資」を行った割合が増加したことが分かりました。これにより、投資家たちが相場の暴落を「買いの好機」と捉える意識の変化が見受けられます。

NISAの利用意向と投資傾向



さらに、2025年の調査では新しいNISA制度の利用状況にも触れられています。回答者の約88%がNISAを活用しており、その利用状況は前回の調査よりもわずかながら向上しています。特に、つみたて投資枠と成長投資枠の両方を利用している人が多く、それぞれ平均73.6万円および160.2万円の利用が見込まれています。

昨年の経験から、多くの個人投資家がこれまでのNISAの限度額を意識し、自己の投資方針に合ったフル活用を目指しています。こうした意向の変化は、個人の投資信託や株式市場における戦略にも影響を与えることでしょう。

これからの投資戦略



『日経マネー2025年8月号』では、個人投資家がどのように投資利益を上げているのか、投資銘柄の選定方法や売買ルールなどの分析が掲載される予定です。これにより、今後の投資戦略を考える上で非常に参考となるでしょう。市場の状況が変化する中、個人投資家たちはどのように成長し続けていくのか、その動向に注目が集まっています。


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