韓国のK-Cultureが世界を席巻中!
最近、Crit Venturesの創業者であるジェジュン・ソン氏が、東京で開かれた「Tech for Impact Summit 2026」にて特別講演を行い、韓国のK-Cultureがいかにして世界の市場で地位を確立しているのかを語りました。この講演では、化粧品、デジタルコンテンツ、音楽など多岐にわたる分野で韓国の輸出が急成長していることが紹介されました。
化粧品市場の急成長
2025年第1四半期には、韓国の化粧品の輸出が米国を抜いて世界で2位になると予測されています。具体的な数字として、韓国は361億ドルに達し、米国は357億ドル。これにより、フランスに次ぐ地位を獲得することになります。こうした成績は、厳しい競争が繰り広げられる化粧品市場における、韓国企業の革新とマーケティング戦略の賜物です。
Webtoonの躍進
また、Webtoonという新しいスタイルのデジタルコミックは、世界市場で78億ドルの価値を持っています。韓国独自の縦読み形式やチャプター課金システムが評価され、日本ではKakaoが運営する「ピッコマ」が、海外で6億ドル以上の売上を上げています。このように、韓国の文化コンテンツの輸出は、数字で見るとその強さを実感させます。
世界規模のK-Popの影響
K-Popもまた、韓国文化の重要な輸出品です。世界の音楽市場においてK-Popは現在、第4位に位置しており、Spotifyでは過去5年間で362%という驚異的な成長率を見せています。『イカゲーム シーズン2』はNetflixで8.4億時間視聴されており、視聴者の約8%が韓国コンテンツを楽しんでいるという事実は、K-Cultureの影響力を示しています。
日本と韓国のIP輸出モデルの違い
ソン氏は、日本と韓国の知的財産(IP)の輸出モデルにおける構造的な違いを分析しました。日本は「クラフト先行・スケール後」のモデルで、長年の蓄積によって高品質のコンテンツを生み出し、そこからアニメやゲームなどに展開していくスタイルです。一方で、韓国は「スケール先行・クラフト後」のモデルを採用しており、素人の創作活動をデータ駆動で評価し、次のコンテンツのスケールを測定する仕組みを持っています。
日本企業への提言
ソン氏は、韓国の成功モデルを踏まえ、日本企業がカルチャー輸出を成功させるための5つの原則を提示しました。これには、アマチュアを重視したプラットフォームの構築や、データを活用したプロダクションプロセス、システム化された人材育成、収益化の存在、そして初日からのローカライズ設計などが含まれます。
AI時代の文化輸出
さらに、ソン氏は最近の動向として、OpenAIが重要なアプリエコシステムを開発していることを挙げ、AI時代におけるコンテンツの未来に言及しました。ここでも、韓国企業がその最前線にいるとも強調しました。
このように、韓国のK-Cultureはさまざまな要素が組み合わさることで、生き生きとした成長を遂げています。今後の展開に注目が集まります。