たけがみたえの新作絵本『どきどきしてる』の魅力
2025年8月16日、株式会社偕成社から、絵本作家・たけがみたえの最新作『どきどきしてる』が発売されました。彼女の作品はこれまで多くの人々に愛され、今回は生きものたちの「どきどき」の瞬間をテーマにした物語が展開されます。
生きものと「どきどき」の感情
『どきどきしてる』では、動物や植物が感じる「どきどき」を木版画という技法で鮮やかに表現。にわとりが明け方に大きな声をあげる瞬間、さなぎが美しい蝶に生まれ変わる期待感、そして風に揺れる桜の木など、自然界のいきものたちの心を描いています。その情景からは、読み手にも共感する感情が伝わり、自然との繋がりを再確認させてくれます。
たけがみたえさんは、2017年に『マンボウひまな日』で絵本デビュー以来、数々の作品を発表し、特に「見たら見られた」というテーマで生き物の表情を木版画で描くスタイルで知られています。彼女の作品は、どれもが心を捉え、温かいメッセージを持っています。
鮮明な木版画が魅せる迫力
本作の魅力は、色鮮やかで力強い木版画のイラストにも表れています。見開きいっぱいに広がる絵は、視覚的にインパクトがあり、読者を深く物語に引き込むことができます。視点の変化が巧みに使われ、遠近感によって生きものたちの世界がリアルに感じられます。
原画展と好評の声
『どきどきしてる』の原画展が東京・西荻窪のギャラリー「URESICA」で開催中です。この展覧会では、すでに180冊以上が販売され、当初の会期を延長して8月25日まで開催が決定。訪れる人々からは高い評価が寄せられており、たけがみさんの表現力に驚嘆する声も多く聞かれます。
- - 会期: 2025年7月31日~8月25日
- - 開催時間: 12:00~19:00(火曜・水曜休館)
- - 会場: URESICA 2階ギャラリー
- - 住所: 東京都杉並区西荻北2-27-9
公式サイト:
URESICA
インタビューのご紹介
また、たけがみさんのインタビューが偕成社のウェブマガジン「Kaisei web」で公開されています。彼女が本作に込めた思いや制作過程について、詳しく語っていますので、ぜひチェックしてみてください。
本書『どきどきしてる』は、3歳以上のお子様を対象にした32ページの絵本で、定価は1,870円(税込)です。
まとめ
『どきどきしてる』は、生きものたちの感情に寄り添い、優しさと力強さを持つ作品です。この絵本を通じて、自然の中で感じられる「どきどき」を感じてみてはいかがでしょうか。ぜひ一度手に取って、その美しさとメッセージに触れてみてください。