現代の地方創生を可視化する新メディア『ビーレガシー』
地方創生が求められる今、長野県の八ヶ岳・諏訪エリアから新たな動きが始まっています。株式会社Kotobitoと株式会社ビーヘルシーが共同で立ち上げた動画メディア『ビーレガシー』が、その核心です。このメディアは、地方の実践者たちの「肉声」を動画で届け、地域の活動や文化を可視化することを目指しています。
地域の実践者を支える新たなプラットフォーム
『ビーレガシー』の特徴は、地方の経営者や文化の担い手に焦点を当てた点です。具体的には、八ヶ岳地域での取り組みとして公開された最初の動画が話題の「御諏訪太鼓」を受け継ぐ山本麻琴さんの物語です。発表からわずか2週間で1万回再生を記録するなど、その影響力はすでに地域内外に広がっています。
この取り組みの背景には、地方には多くの素晴らしい営みが存在しながらも、それが伝わりにくいという課題があります。都市部との「発信力の格差」は、採用や移住の機会に影響を与えているのが現実です。そのため、地方の人々が自らの言葉で発信し、地域の魅力を広める必要があります。
ミッションとビジョン
『ビーレガシー』は「地方のレガシーを可視化し、未来の選択肢を増やす」をコンセプトに掲げています。ここでの「レガシー」は、過去の遺産に留まらず、地域で実際に価値を生み続ける営みを意味します。地域の実践者の言葉を通じて、経済、文化、関係性、次世代といった4つの側面からその価値を捉え、広く伝えていくことが狙いです。
視聴者には、地方での「働く」「暮らす」「共創する」といった具体的な選択肢を提供し、将来的な人材獲得や企業同士の信頼醸成にも寄与することを期待しています。
ポテンシャルを秘めたYouTubeメディア
なぜYouTubeメディアという形式を選んだのか。それは、動画が持つ特有の情報資産——表情や現場の音、言葉の間合いなど——が、文字情報では伝わりにくいからです。動画の力を活用することで、地域の「人となり」や現場の雰囲気がよりリアルに伝わり、視聴者の心に響きます。
特に日本におけるYouTubeの利用率は高く、幅広い世代間で情報が共有されやすい環境が整っています。こういった背景を活かし、地方の価値を内外に発信していくことが有効であると考えられています。
未来へ向けた展開
『ビーレガシー』は今後、八ヶ岳・諏訪エリアだけでなく、日本各地やさらには海外への展開も視野に入れています。地域の伝統文化を扱ったコンテンツに加え、地元で事業を営む経営者や起業家の声を拾い上げ、さらに自治体や地域メディアとも連携していく予定です。
「地方→東京→世界」という従来の流れから、「地方→世界」という直接的なつながりが築けるような新たなメディアとして成長することが目標です。将来的には、国際向けに多言語対応するなど、地元発のグローバルな情報発信も目指します。
地方の未来を築く一歩
株式会社Kotobitoの石島知代表は、「地方にはまだ、多くの知られざる事業や文化が存在します。それを伝え、次の世代へ受け渡すことが私たちの使命だ」と語っています。『ビーレガシー』が、地方の価値を未来に伝える大きな架け橋となることを期待しています。