宮﨑駿イメージボード全集 第4巻『ナウシカ前史』の発売決定!
スタジオジブリが編集を手掛ける『宮﨑駿イメージボード全集』の第4弾となる『ナウシカ前史』が、2025年7月8日に発売されます。本書では、宮﨑駿監督が手掛けてきた数々のイメージボードが収められており、特に未発表の作品が含まれることから、ファンにとっては見逃せない一冊です。
この全集は、宮﨑監督の初期の試行錯誤を反映した作品で、映画『風の谷のナウシカ』に繋がる重要なポイントを垣間見ることができます。特に鈴木敏夫プロデューサーによる巻末インタビューは、当時の状況やアイデアの背景を知る上で貴重な情報源となっており、必読です。
絵画の裏側に潜む物語
本書には「ナウシカ」が誕生する前の10年間に描かれたイメージボードが収録されています。宮﨑監督は「ロルフ」や「ヤラ」といったプロジェクトを模索している中、様々なキャラクターや物語の断片を描き続けました。さらに、 1982年から『アニメージュ』で連載が始まる『風の谷のナウシカ』に繋がる成熟した視点が見えるのです。
鈴木プロデューサーのインタビューでは、「当時は様々なキャラクターをそれぞれの物語に登場させる試行錯誤をしていた」と述べており、宮﨑駿氏が生み出す物語がどのように構築されていったのか、読み手には新たな発見があることでしょう。
イメージボードが描く宮﨑駿の原点
この全集は、宮﨑駿が描いたイメージボードやストーリーボードをすべて収集し、オリジナルに近い形で再現されています。特に高精度スキャナーを使用し、原画そのものの色彩やタッチを忠実に再現することがこだわりです。
全188点のイメージボードのうち、58点はなんと初公開。これまで見ることのできなかった新たな視点から、宮﨑駿氏の思想やテーマの原点に触れることができるのです。本書を通じて、彼の感性や創作活動の基盤を知る貴重な経験が得られるでしょう。
次巻にも期待が高まる
今後の展開として、5巻目は2025年12月に『紅の豚』が予定されており、さらに2026年初夏には『耳をすませばOn Your Mark』が登場します。これらの続刊も大いに期待されています。
宮﨑駿氏の豊かな創作物語を知ることができ、今後の作品との連携も感じられる『ナウシカ前史』は、ただの画集ではなく、ジブリ作品を愛するすべての人にとってのマスターピースです。
ぜひ、本書を手にとって当時の思考を辿り、その魅力を再発見してみてください。