新技術「GPAP」と「n-Links Retarget」の協業でモーションキャプチャーが進化！

新技術によるモーションキャプチャーの進化

ヤマハ株式会社とアイ・ペアーズ株式会社は、共同で新たな技術を開発。これにより、VTuberやバーチャルキャラクターにおけるモーションキャプチャーの記録、編集、再生が可能となりました。この革新により、制作の効率と柔軟性が飛躍的に向上し、エンターテインメント業界や多様な産業への影響が期待されます。

技術の背景と必要性

近年、VTuberやバーチャルキャラクターが急速に普及し、モーションキャプチャー技術は音楽ライブや映画、テレビ番組だけでなく、産業用途までその活用範囲が広がっています。しかし、モーションキャプチャーデータが特定のプラットフォームに依存しているため、データ互換性や編集性に課題がありました。

これらの課題を解決するため、ヤマハとアイ・ペアーズは協力し、汎用的な記録・編集・再生機能を持つ新技術「GPAP」（General Purpose Audio Protocol）と「n-Links Retarget」を開発しました。

新技術の機能と特徴

「GPAP」は映像や音声、照明などさまざまなデータをオーディオデータとして扱える技術です。また、「n-Links Retarget」は、OSC（Open Sound Control）形式でモーションデータを通信するシステムです。この連携により、制作現場では、従来よりも遥かに効率的にモーションキャプチャーを利用できます。

特に、新たに開発されたインターフェースにより、モーションデータの録音、再生、編集、バージョン管理が可能になり、制作フローは格段に柔軟になります。これにより、再収録なしでモーションデータの後編集ができるため、作業の効率化が図れます。

より広がる活用展望

また、この技術の統合により、音声、映像、レーザー、DMXなどのデータも一括管理が可能となり、バーチャルキャラクターによるライブパフォーマンスがさらに進化するでしょう。OSCによってさまざまなアプリケーションのデータも記録・編集・再生できるため、音楽・舞台を越えて多様な分野での利用拡大が期待されています。

未来の展望

今後、ヤマハとアイ・ペアーズは、この技術を活用し、エンターテインメント業界だけでなく、業務支援やAI開発など、広範な分野でのイノベーションを推進していく意向です。この新たな技術がどのように業界を変革していくのか、引き続き注目されるところです。

新技術に関する詳細は、ヤマハの公式ニュースリリースを参照してください。これからのバーチャルプロダクションの進化に期待が高まります。