朝日新聞、報道デザイン賞
2025-05-07 11:37:55

朝日新聞、国際報道デザインで6年連続の栄誉に輝く!

朝日新聞、国際報道デザインで6年連続の栄誉に輝く



株式会社朝日新聞社(角田克社長)は、世界的に名高いニュースデザイン協会(SND)の紙面部門で優秀賞を受賞しました。これにより、朝日新聞は6年連続での入賞を果たしました。この栄誉は、同社がビジュアルにこだわった紙面作りを続けていることに対する国際的な評価を反映しています。

表彰された作品は「空襲警報やまぬウクライナ」に関する特集で、2024年2月24日付けの朝刊に掲載されました。特集では、長期化するウクライナの戦争によって、日々の生活がどのように影響されているかに焦点を当てています。これは、遠く日本にいる読者が自分のこととして感じられる内容を目指したものです。

「日常」を浮き彫りにする



特集の中でウクライナに暮らす人々のリアルな日常を描写することに注力しました。ロシアの侵攻に関連するデータは、一般的に軍事的な状況を示すものが多かったですが、この特集では日常生活に寄り添った情報の発信を心掛けました。特に、ウクライナ政府が配信している空襲警報のデータをもとにした697日分の全国的な情報を集め、戦況を視覚化しています。

このプロジェクトで重要な役割を果たしたのは、国際報道部の森岡みづほです。彼女は空襲警報データの抽出を行い、コンテンツ編成本部の日高奈緒が地域別の分析を行いました。そして、データの量が膨大なため、デザイナーの加藤啓太郎はプログラミングを活用して可視化を実現。加藤はインタビューで、「現地の『日常』を浮き彫りにしたかった」と語っています。

言語の壁を越えた評価



朝日新聞社には約40人のデザイナーとエンジニアが在籍しており、常にニュースをどのようにビジュアルで表現するかに挑戦しています。今回受賞した紙面は、日本タイポグラフィ年鑑2025のインフォグラフィック部門でも最優秀作品の一つとして評価され、国内外からのダブル受賞となりました。デザイン部長の倉重奈苗氏は、「ビジュアルを駆使してニュースを魅力的に伝え、その努力が日本語という壁を越えて評価されることとして受け止めています」とコメントしています。

デジタル部門でも連続受賞



さらに注目すべきは、デジタル部門でも毎年受賞を続けている点です。ニューデザイン協会からの表彰において、昨年5月には、朝日新聞デジタルのプレミアムAにて複数の特集が優秀賞に選ばれました。デジタル部門における入賞は、今年で11年連続となります。

朝日新聞のこのような成果は、報道における視覚的表現の重要性を再認識させ、さらなる発展を期待させるものです。今後も同社が生み出す新たなコンテンツに注目が集まります。


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