FSC認証と学生たち
2025-10-24 19:36:22

名古屋芸術大学の学生たちがFSC認証の意義を表現する創作プロジェクトをスタート

名古屋芸術大学 × FSC®ジャパン:未来を担う学生たちの挑戦



名古屋芸術大学のデザイン領域イラストレーションコースに在籍する3年生たちが、新たな挑戦を始めました。彼らは、FSCジャパン(非営利団体)からの依頼を受け、FSC認証についての理解を深める創作プロジェクトに参加しています。このプロジェクトは、持続可能な森づくりの重要性を広めることを目的としており、マンガ、絵本、アニメーションなど多様な表現方法を駆使して一般の人々にメッセージを伝えようとしています。

講義で学んだ森林の課題と解決策



9月24日、プロジェクトの第一回講義が行われました。この講義では、世界や日本の森林が抱えるさまざまな課題と、FSC認証がそれにどう関わるかについて座学を通じて学びました。学生たちは、森林経営の持続可能性を保つための仕組みや、関連するコンテンツ制作のノウハウについてしっかりと理解を深めました。

そして、学生たちの探究心を育むため、2025年10月1日には日本初のFSC認証を取得した速水林業(三重県尾鷲市)を訪問する予定です。現地では、速水亨氏からFSC認証の具体的な仕組みや、持続可能な森林経営について直接学ぶ貴重な体験が待っています。

現場見学で体感する森林の価値



訪問では、「針広混交林施業」と呼ばれる方法についても学び、豊かな生態系を維持するための実践的な知識を吸収します。また、協力企業である塩崎商店の工場見学を通じて、学生たちは製材の工程を自ら体験し、木材の特性や森とのつながりを深く理解することができるでしょう。現場で得た知識は、今後の作品制作に生かされることになります。

期待されるクリエイティブな発表



今回の取り組みに至って、FSCジャパンの白井聡子氏は「普段は企業向けの発信が中心ですが、学生ならではの柔軟で斬新なアイデアに大いに期待しています」と述べています。また、外部講師の西埜隆文氏も、学生たちの力作が「誰もが読み応えを感じる作品になるはず」と期待を寄せています。

プロジェクトの最終プレゼンテーションは2026年1月14日に予定されており、学生たちは消費者や企業、他の関係者の視点からFSC認証の価値をどのように伝えるかを考えながら、クリエイティブな表現を発表する機会を得ます。この挑戦が、持続可能な未来への第一歩となることを願ってやみません。

FSCジャパンとは?



FSC(Forest Stewardship Council)は、1994年に設立された独立した非営利団体であり、環境保全、社会的利益、経済的持続可能性を兼ね備えた森林管理の普及を目指しています。FSC認証を受けた森林は1億6千万ヘクタール以上に及び、世界中の多くの企業や組織がFSCの基準に基づいて認証を受けています。FSCジャパンは、その国際的な活動を日本国内で展開し、森林認証制度の普及を進めています。

このプロジェクトは、名古屋芸術大学の学生たちが今後のアートやデザインの領域においても、持続可能な環境に向けた意識啓発の一助となることを目指しています。


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