チケットプラス、新アニメCM「バイバイ、転売」を発表
株式会社チケットプラスが10月31日から公開するアニメーションCM「バイバイ、転売」。このCMは、チケットの不正転売問題を啓発し、公式リセールサービス「チケプラトレード」の利用を促す内容となっています。CMは約30秒の短編で、正規チケットの流通と不正転売の違いをユーモアあふれるストーリーで描いています。
CMのストーリー
CMでは「チケット工場」を舞台に、不正転売を目論む悪役「転売ヤー」とヒーロー「チケプラ博士」の対決が展開されます。登場人物のキャラクターは子どもから大人まで楽しめるようにデザインされており、転売ヤーがチケットを高額で売りつける様子がコミカルに描写されています。ヒーローのチケプラ博士が転売ヤーを撃退するシーンは、視聴者に「チケット不正転売をやめよう」という強いメッセージを伝えます。このキャッチーな広告は、SNSや動画サイトで幅広く視聴されることが期待されています。
チケットプラスの取り組み
チケットプラスは2006年からチケットの不正転売に対抗する施策を展開してきました。電子チケットや主催者公認のリセールサービスを導入し、ファンが適正価格でチケットを売買できる環境を整備しています。また、顔写真をチケットに表示する新しい入場システムや、AI技術を駆使した顔認証による入場の方法など、革新的な解決策を提供しています。これらの取り組みにより、無断で高額転売をする行為を抑制しています。
とはいえ、依然として非正規転売サイトやSNSを通じた不正転売は横行しています。特に人気アーティストのツアーにおいては、転売が摘発される事案も多く、厳しい法律措置が求められる事例もあります。最近では、アーティストの事務所が特定の転売事象について発信者情報開示を求めたことがマスコミで取り上げられました。
今後のビジョン
チケットプラスは、今後も不正転売撲滅に向けた啓発活動をより強化し、より多くの人々に正規チケットが流通する社会を目指します。アニメーションCMの配信を通じて、視聴者が転売問題に対して自らの行動を見つめ直すきっかけを提供し、広く意識を高めることが期待されます。
過去の成功事例を踏まえ、多様なイベントやアーティストとの提携を進め、今後もチケットの不正転売撲滅に邁進する方針です。ファン・アーティスト・イベント主催者が安心してチケットを利用できるよう、公正で健全な流通システムの整備を一層進めていくことでしょう。
終わりに
チケットプラスが取り組む「バイバイ、転売」プロジェクトは、技術革新と社会的啓発を組み合わせた斬新な試みです。多くの人々に新たな視点を提供し、チケット流通の新しい文化を創造していくことでしょう。今後の展開に期待が高まります。