29歳でうつを経験した脚本家・山田由梨の新作エッセイが登場

新たな視点で描かれる心の葛藤

2025年の秋、脚本家山田由梨が、自己の内面的な闘いを赤裸々に綴ったエッセイ『ぜんぜんダメでパーフェクトなわたしたち』が発売されます。彼女は29歳でうつ病を発症した経験を通じて、心の健康についての理解を深め、同じ悩みを抱える人々に向けたメッセージを届けようとしています。この作品は、著者自身の冬季うつの症状やそれに伴う感情の変化、休養の必要性を問い直す内容が盛り込まれています。

書籍の概要

本書は、KADOKAWAから2025年11月10日にリリース予定で、発売前からAmazonベストセラー1位を獲得するなど、大きな話題となっています。全192頁にわたり、山田は自身の心の旅を赤裸々に語り、自分自身を受け入れる大切さを訴えています。彼女は、うつの症状により日常生活がどのように影響を受け、何を感じたのかを、非常に率直に描写しています。

具体的な悩みと向き合う

著者は、冬季うつの厳しい症状に悩む日々を通じて、自身の感情に対する理解を深めていきます。何度も心の底に押し込めた思いが、彼女の文章を通じてゆっくりと表現されていく過程は、非常に共感を呼ぶものでしょう。特に、心の動きや体調の変化についての描写は、読む者に深い印象を与えます。たとえば、冬の季節に訪れる注意力の散漫や、気分の落ち込みなど、彼女の経験に基づくリアルなストーリーは、さまざまな読者に感情的な共鳴をもたらすことでしょう。

読者へのメッセージ

山田のエッセイは、ただの励ましの言葉ではなく、実際の経験に基づくリアルな声で構成されています。彼女は、「ぜんぜんダメな自分」の存在を受け入れることから始まる自己愛を描写し、読者も自分自身と向き合うことの大切さに気づかされるはずです。著者は、日常生活における小さな喜びや、つまずきと共にある感情を大切にしていくことを伝えています。

和田彩花の推薦の言葉

本書は数々の著名なアーティストからも高く評価されており、歌手の和田彩花氏は推薦文で「ぜんぜんダメだなと思ったとき、ここに戻ってきたい」と触れています。この推薦文は、著者の経験が多くの人に希望を与えることを示しています。彼女の体験は一人ひとりに異なるが、苦しみを抱える人々にとって、共鳴するものがあるでしょう。

劇団「贅沢貧乏」の新たな挑戦

さらに、山田は自身が主宰する劇団「贅沢貧乏」の新作舞台「わかろうとはおもっているけど」の再演ツアーも控えています。この作品は、男女の性差をテーマにしたものであり、妊娠を機にズレていくカップルの姿を描いています。この劇団作品が2022年に国際芸術祭で評価されたこともあり、多くの期待が寄せられています。