Mobb Deepがニューアルバム『INFINITE』をリリース！ヒップホップの新たな名曲が誕生

Mobb Deepが新たな歴史を歩む『INFINITE』の登場

アメリカの音楽メディアPitchforkが選ぶ「2025年史上最高のラッパー」に名を連ねるMobb Deep（モブ・ディープ）が、待望のニューアルバム『INFINITE』をリリースしました。これは、彼らの創設メンバーである故プロディジーの逝去後、初めてのフルアルバムです。アルバムは、Mass Appeal Recordsから公開され、その中にはプロディジーの未発表ボーカルとHavoc（ハヴォック）の緻密なプロダクションが融合し、感動的な音楽体験を提供しています。

アルバムの制作についてHavocは、「プロディジーの音を選ぶ際、彼以外のMCに触れられることは考えられませんでした。彼の相棒であったことに感謝しています」と語っています。『INFINITE』は、Mobb Deepの文化的ブランドへのオマージュでもありつつ、世代を超えた作品づくりの意義をも感じさせます。

伝説的なコラボレーション

本作には、Hip-Hop業界の巨星たちが集結しています。Nas（ナズ）、Raekwon（レイクウォン）、Ghostface Killah（ゴーストフェイス・キラー）、ビッグ・ノイドなどのMobb Deepの旧友に加え、Jorja Smith（ジョルジャ・スミス）やH.E.R.などの新しい世代のアーティストとのコラボレーションも実現。彼らはHavocのプロデュースのもと、Mobb Deepならではのサウンドを体現しています。

アルバムのリードシングル「Down For You」（feat. Nas, Jorja Smith）は、感情豊かなトーンが印象的です。曲の中でJorja Smithは、「愛することが私の破滅を招くのなら、あなたのために落ち続ける」といった感情を伝え、Mobb Deepの力強さを描写しています。Havocはこのような意外性あるコラボレーションが、楽曲に新たな感情の層をもたらしたと話しています。

芸術的な映像表現

Hidji World（ヒジ・ワールド）監督による「Down For You」のミュージックビデオも必見です。映像は、HavocやNas、Jorja Smithのパフォーマンスの間に、涙を集めて豊かな庭を潤す若い看護師の姿を交互に映し出します。この映像は、痛みを成長へ、愛を新たな息吹へと変える過程を象徴しています。

Mobb Deepのレガシー

『INFINITE』のリリースが、デビューアルバム『The Infamous』の30周年と重なることも目を引きます。このアルバムはMobb Deepの物語における集大成であり、また次なるステージへの一歩でもあります。故プロディジーの声を利用することで、彼らは過去からの力を引き出し、世代を繋ぐ架け橋となっています。

Mass Appealによる「Legend Has It」キャンペーンの一環としてリリースされたこのアルバムは、Slick Rick、Raekwon、Ghostface Killahなど、伝説的なアーティストたちの新作を祝うプロジェクトの一部です。その中でもMobb Deepは、ヒップホップの進化を孕んだ重要なグループとして存在感を放っています。