2024年のスマホゲーム実況YouTuberトレンド分析
株式会社スパイスマートが発表した調査レポートによると、2024年の1年間にわたり、スマホゲーム実況を行うYouTuberに関する投稿の傾向が明らかになりました。この調査は、ゲーム実況YouTuberが取り上げたゲームタイトルの動向や視聴傾向を分析するもので、特に新規タイトルの影響力やYouTube内での人気タイトルに注目が集まりました。
調査結果の概要
調査では三つの重要なトピックが浮かび上がりました。まず一つ目は、新規タイトルが視聴者やシェアを大幅に増やす影響力を持つということです。特に『Pokémon TCG Pocket』や『ゼンレスゾーンゼロ』といった新作タイトルがYouTube上で爆発的な人気を得ました。二つ目は、セールスランキングとYouTubeの人気が必ずしも一致しないという現象です。高い視聴回数を持つタイトルが必ずしも売上でトップランクではないことが示されています。そして三つ目は、YouTuberを利用したPR戦略が多様化している点です。
これらの結果は、スパイスマートが提供するゲーム運営ソリューション『LIVEOPSIS』を基にしたデータをもとにしています。
2024年の新作タイトルが話題に
調査によると、特に注目されるのは『Pokémon TCG Pocket』のリリースによって引き起こされた熱狂です。2024年の10月末にリリースされると同時に、100を超えるチャンネルがそのゲームの実況動画を投稿しました。投稿された動画の総数は700本近くに達し、視聴者の間で広がる話題性が伺えます。このように新作タイトルが視聴回数に与える影響は計り知れません。また、新作に対して既存の人気タイトルと競り合う姿勢が顕著になってきています。
人気と売上の相関関係
興味深い点として、App Storeのセールスランキングに上がるタイトルとYouTubeでの人気が必ずしも連動していないことが挙げられます。例えば、『原神』や『モンスターストライク』といったタイトルは継続的に視聴数が高いものの、ランキングの変動が激しいこともあります。その一方で、『Identity V』や『にゃんこ大戦争』はランキングには出ないものの、高い投稿数を誇っています。特に『プロ野球スピリッツA』は独自のファンによる強固なコミュニティを形成し、特定のジャンルでの支持を得ていることが明らかにされています。
YouTuber活用戦略の多様化
PR投稿については、様々なYouTuberが戦略的に選ばれる傾向が見られます。『原神』は、年間を通じて長期的なタイアップとして展開されていますが、『Pokémon TCG Pocket』はリリース時期に集中して人気YouTuberを起用しました。このように、タイトルごとの特性に応じてYouTuberの起用方法が変わってきています。『ゼンレスゾーンゼロ』はリリース前からのプロモーション活動を展開し、YouTuberとの連携が有効である可能性を示唆しています。
まとめ
この調査結果からは、スマホゲーム実況YouTuberの動向が新作タイトルに大きく影響を受けていること、また視聴数の多いタイトルと売上の関係が単純ではないことが浮かび上がりました。今後のゲーム市場において、これらの分析結果がどのように活用されていくのか注目されます。詳しいレポートはスパイスマートに問い合わせることができるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。