戦争の真実を探る!『私たちの戦争社会学入門』の全貌
戦争というテーマは、多くの人々にとって避けられがちなものであり、容易には理解できない難解な分野でもあります。しかし、国や社会の成り立ちを知るためには、戦争の側面を理解することが不可欠です。これを踏まえて、2025年3月21日に株式会社大和書房から出版される新著『私たちの戦争社会学入門』を取り上げます。
この本の著者である野上元氏は、早稲田大学で歴史社会学を教授しており、その専門知識をもとに戦争を社会の文脈の中で捉え直そうとしています。自身の経験と研究から得た知見をもとに、戦争がどのようにして歴史や現代社会に影響を与えているのかを探ります。
本書の概要
『私たちの戦争社会学入門』は、戦争を避けることを目的としたものではなく、むしろ戦争がどのように私たちの社会や歴史を形作ってきたのかを解明するための一冊です。書籍は、疑問を投げかける形で進行し、読者が考えるきっかけを作ります。具体的には、以下のようなテーマについて議論されます。
1.
国のために戦うか? これは日本人にとって、複雑で難しい質問です。
2.
民主主義、インターネット、福祉とフェミニズムなど、現代の重要な要素が実は戦争と深く結びついているということ。
3. 戦争の現代化、すなわち最先端の戦争とは何なのか。
4. 世界大戦はなぜ止まらなかったのか、それに隠された真実。
5.
世界平和が難しい理由とは一体何なのか。
6. 歴史上の戦争を引き起こした人物像や集団の考察。
7. 自衛隊の役割や、その存在意義について。
8. ロシアのウクライナ侵攻の「異様さ」に隠れた背景。
9. 他国で見られる女性の徴兵制の理由や影響。
10. アメリカが日本に原爆を投下した理由を理解すること。
11. 戦争社会学の視点で映画を見ることで何が見えてくるのか。
12. 戦争を「自分ごと」として考えるためにはどうすればよいのか。
目次と著者について
本書は全12章で構成され、戦争社会学の基礎から応用まで広く網羅されています。目次には、古代と中世の戦争から現代日本の戦争事情まで、幅広いテーマが包括されています。また、著者の野上元氏は、数多くの社会学的研究を行ってきた実績があり、本書はその集大成ともいえる内容になっています。
野上氏は、一橋大学社会学部を卒業後、東京大学大学院で博士号を取得し、さまざまな教育機関で社会学を教えてきました。著書には『戦争体験の社会学』やシリーズものの『戦争と社会』などがあり、非常に多岐にわたる研究成果を挙げています。
書籍情報
- - タイトル: 私たちの戦争社会学入門
- - 著者: 野上元
- - 発売日: 2025年3月21日
- - 発行元: 株式会社大和書房
- - 定価: 1,980円(税込)
この書籍は、戦争について新たな視点を提供するだけでなく、私たちの社会がどのように戦争によって形成されてきたのかを考えさせられる内容です。戦争を理解することが、未来の平和を築く一歩になるかもしれません。興味のある方はぜひ手に取ってみてください。