新素材箏の音色
2025-10-15 15:50:53

新素材楽器が象牙に迫る!箏の音色革命を探るコンサート

新素材楽器が象牙に迫る!箏の音色革命を探るコンサート



日本の伝統楽器である箏において、象牙が使用されるケースが多いことは周知の事実です。しかし、昨今の環境問題や動物保護の観点から、象牙の入手が難しくなってきたのも事実。満たされない楽器演奏者の需要を受けて、新たな素材である竹由来のセルロースナノファイバー製の箏爪が開発されました。本記事では、その素晴らしい音色について詳しくお伝えします。

箏と象牙の関係



これまで、和楽器の多くには部分的に象牙が使われてきました。特に三味線や琵琶の撥、そして箏の爪などがその例です。プロの演奏者はその音質にこだわり、象牙製品を選択する傾向があります。しかし、ワシントン条約により1990年から象牙の国際取引が禁止され、さらに2016年には国内での象牙売買も勧告により制限されました。このような背景により、邦楽の担い手たちは象牙の入手が困難であることを懸念しています。

新たに登場したセルロースナノファイバー製の箏爪は、プロの要求に応えるべく開発が進められ、多くの試作が行われてきました。特に、海外在住の筝奏者にとっては、象牙製の楽器を持ち込むことができなくなった現在、新素材への期待が寄せられています。

セルロースナノファイバーの実力



Sera Creationsが8年前から取り組んできた新素材の音響分析が行われました。対象となるのは、竹由来のセルロースナノファイバーを用いた箏爪と従来の象牙製箏爪です。その結果、特定の製品番号は象牙に近い音色を実現していることが分かりました。

音響測定のデータは、アップデートされたグラフにより視覚化され、購入前の参考として多くの人々に提供されることとなります。この音響測定は、象牙の代替品として大きな可能性を秘めています。

コンサートでの新たな価値観の提案



認定NPO法人野生生物保全論研究会が主催する「象牙を使わない箏コンサート」が、2035年10月31日に東京で開催されます。このコンサートでは、新素材による箏爪の音色が一般に披露され、以下の3つの目的を持っています。

1. 新素材の提案と音色の検証
2. 象牙の音色が最高ではないという新しい文化の提案
3. アフリカの伝統楽器とのコラボレーションを通じて、象牙問題に意識を向ける促進活動

プロの演奏家の演奏により、これらのコンセプトはより深くリスナーに理解されることを目指しています。

コンサートの詳細


  • - 日時: 2025年10月31日(金)18:30-19:45(17:00開場)
  • - 会場: 東京ウィメンズプラザホール(東京都渋谷区神宮前5-53-67)
  • - チケット: 一人1,500円。親子室チケットは小学生以下無料
  • - 申し込み方法: Peatixでの購入はこちら

プログラムの内容


コンサートは、ホールでの音声番組「生きもの地球ツアー」からスタートし、その後、開会の挨拶や講演、演奏が続きます。講演では、ゾウの密猟と日本の象牙市場の問題を取り上げ、アフリカのゾウを守る象牙代替への挑戦も紹介される予定です。

演奏者のプロフィール


演奏には、即興や現代音楽を通じて新たな表現を試みるマクイーン時田深山や、セネガルの伝統舞踊を専門とするアブドゥ・バイファルが参加します。これにより、国内外の音楽や文化が融合し、聴衆にとって新たな発見が期待されます。

このコンサートは、音楽を通じて持続可能な未来や動物への配慮について考えるきっかけを提供する重要な場となるでしょう。新素材による楽器製作が、今後の和楽器界にどのような影響を与えるのか、その行く末に注目です。


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