『70年前の傷跡』
2025-07-18 10:55:35

戦争を知らない世代が贈る、広島・大阪の記憶を振り返る新著『70年前の傷跡』

戦争を知らない子どもが見つめる広島・大阪の記憶



成瀬昭彦の著書『70年前の傷跡』は、広島や大阪の戦争の記憶を通じて、平和の大切さを伝える一冊です。この本は、戦争を知らぬ世代として育った著者が、時を越えて見つめる景色を描いています。

著者が初めて広島を訪れたのは20歳の夏。その時、原爆ドームの前に立ち、45年前に止まったままの時間に心を打たれました。彼の目に映る広島は、静かにかつ確かに歴史の傷跡を物語っていました。この作品は、その体験がどのように彼の内面に影響を与えていったかを描いています。

特に驚いたのは、大阪にも原爆が投下されたという事実。後に知った「模擬原爆パンプキン」の存在は、彼にとって一つの衝撃でした。都市の背後には、知られざる歴史が隠されていることを実感し、さらなる学びへとつながるきっかけとなりました。

コロナ禍において、著者は追悼式に参加し、平和について改めて考える機会を持ちました。この経験は、ただの観光や学びでない、彼自身の視点から戦争の記憶に向き合う重要な時間でした。著者の言葉を通して、我々は歴史が如何に我々の現在に息づいているかを再認識することができます。

本書は、歴史は消え去ることなく、今を生きる私たちの日常に密接に関わるものであると語りかけています。著者は、私たちがどう向き合い、未来へどのようにその記憶をつなげていくかを示唆しています。

成瀬昭彦のプロフィール


成瀬昭彦は1970年生まれの大阪府堺市出身。高校卒業後、印刷業界で働き出しました。彼の文学への憧れは、子供のころに読んだ『はだしのゲン』や『耳をすませば』に深く影響されました。小説執筆を志したものの、長い挑戦と挫折を経て、ついに2015年には初の作品を完結します。会社員として働きながら、歴史を伝えるための出版を決意。旅行を趣味とし、様々な視点から物事を捉える能力に長けています。

書籍詳細


『70年前の傷跡』は2025年7月18日にパレードから発売予定です。四六判の並製で全54ページ、価格は1,100円(税込)。ISBNは978-4-86522-449-8です。詳細な情報や購入は、こちらからご覧いただけます。

歴史的な出来事を振り返り、それに対する真摯な姿勢を伝える『70年前の傷跡』は、私たちが未来を考える上で欠かせない一冊となることでしょう。皆さんも、是非手に取ってみてはいかがでしょうか。


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