ヤマハとGrooverが共同音楽コンテストを開催、ブラジルの才能を発掘する新たな試み

ヤマハとGrooverが共同音楽コンテストを開催

ヤマハ株式会社の米国子会社、Yamaha Music Innovations（YMI）は、音楽キャリアの支援プラットフォームを運営する米国のスタートアップ、Grooverとの協業を始めることを発表しました。この取り組みの一環として、ブラジルにおける音楽コンテスト「Yamaha × Groover Contest：Win Your New Music Production Studio」が開催されます。

コンテストの目的

今回の協業は、YMIがオープンイノベーションのハブとして機能し、ヤマハの各グループ会社とスタートアップ企業とが連携して、ブラジル市場の拡大を目指すものです。このコンテストを通じて、ブラジルに拠点を置くアーティストやクリエイターに自己表現の機会を提供し、彼らとの関係を深め、音楽コミュニティとの共創を促進します。

また、この活動を通じて得られるニーズに応じて、地域の文化に基づいた電子楽器やコンテンツの開発を強化し、地域の音楽文化の保護と発展に寄与することも目指しています。

コンテストの詳細

「Yamaha × Groover Contest」の応募期間は2025年8月1日から10月1日までで、参加申し込みはGrooverプラットフォームから行うことができます。結果発表は2025年11月5日を予定しています。優勝者には、ヤマハの最新ミュージックプロダクションスタジオ「SEQTRAK」が贈られます。

Grooverについて

Grooverは、アーティストやクリエイターが業界の専門家から評価を得られるプラットフォームを提供しています。このようなサービスにより、次世代のアーティストが「見つけられ、聴かれる」チャンスを得ることを目指しています。Grooverの共同創業者でCEOのロマン・パルミエリ氏は、この取り組みによりより多くの才能が世界に羽ばたくきっかけを提供したいと考えています。

ヤマハのビジョン

ヤマハのCEO、杉野祐介氏は、この協業を通じてアーティストやクリエイターの創造性を引き出すことが自社のミッションであると強調しています。ブラジルをターゲットとしたこのプロジェクトは、クリエイターの個性豊かな自己表現が多くの人々に届くチャンスを創造することを目指しています。

地域音楽文化への寄与

ヤマハ Musical do Brasilの社長、林健太郎氏も、Grooverとの戦略的連携がブラジルの音楽シーンの発展に寄与すると信じています。長年にわたりブラジルの音楽業界で築いてきた経験を活かし、この取り組みがブラジルの多様な音楽文化をさらに豊かにするものと期待されています。

このように、ヤマハとGrooverの共同音楽コンテストは、地域の才能を発掘し、多くのアーティストの活動の場を広げる大きな一歩となることでしょう。音楽の力で人々をつなげるこのプロジェクトから、今後も目が離せません。