飲食店ドットコムが発表した驚きの閉店率データとは？

飲食店ドットコムが発表した驚きの閉店率データ

飲食店経営を支援する「飲食店ドットコム」は、飲食業界の閉店率に関する重要な調査結果を発表しました。この調査は、2016年から2024年末までのデータをもとに、閉店した飲食店の業態や営業年数を分析したものです。

調査の概要

今回の調査では、飲食店ドットコムに登録された造作譲渡情報を分析。対象件数は4,121件にも上り、多くのデータを基にしています。特に注目すべきは、閉店しやすい業態の明らかになった点です。

閉店しやすい業態とは？

調査の結果、閉店しやすい業態は「お弁当・惣菜・デリ」「そば・うどん」「ラーメン」「カフェ」「テイクアウト」の5業態でした。それぞれの業態では、65%を超える店舗が営業してから3年以内に閉店していることが分かりました。

「テイクアウト」業態は新たに追加され、昨年の調査結果と比較して閉店率が上昇しています。特に、テイクアウトは昨年調査時の56%から60%に増加。その他の業態は、昨年との差は3%未満でした。

ラーメンとカフェの厳しい現実

人気のある「ラーメン」と「カフェ」ですが、閉店率は非常に高いことが判明しています。これらの業態は出店希望者の間で人気ですが、実際には居酒屋・ダイニングバーと比較しても3年以内の閉店率は大きく異なります。

具体的には、ラーメン店の62.65%とカフェの61.79%に対し、居酒屋・ダイニングバーは46.34%。おいしさや集客力だけでなく、経営やマーケティングの難しさが反映されているのでしょう。

繁盛する業態、和食と寿司

逆に、閉店までの営業期間が長い業態に目を向けると、「寿司」と「和食」が際立ちます。これらの業態では、3年以内の閉店割合が40%を下回り、寿司は32.43%、和食は35.90%となっています。この2業態の強さの秘密は、高度な専門技術を要することや競争が比較的少ないためと考えられるでしょう。

また、フランス料理も40.29%と、比較的生き残りやすい業態として位置づけられています。