量子標準化と日本の教育を探る『標準化と品質管理』2025年冬号特集

2025年冬号発行

一般財団法人日本規格協会（JSA）が発行する季刊WEBジャーナル『標準化と品質管理』の2025年冬号がリリースされました。この号の目玉は、先進的な「量子標準化インタビュー」と、日本の教育の現状を問う「標準化教育」の二大特集です。

特集内容

量子標準化インタビュー

本特集では、量子技術が新たな国際標準の戦略的分野として注目されている背景を探ります。2025年6月に内閣府知的財産戦略本部が定めた「新たな国際標準戦略」において選定された量子分野は、今後、欧州、米国、中国といった国々でも重点的に取り組まれる予定です。本特集では、産業技術総合研究所の副センター長堀部雅弘氏や、IEC/ISO JTC 3国内委員会幹事長の谷川一知氏を迎え、量子標準化に対する日本のアプローチや国際的な立ち位置に関する深入りしたインタビューを掲載しています。

日本がいかにして量子標準化に寄与しているのか、具体的な取組みや国際的な競争力についての洞察が得られる内容となっています。これからの日本の量子技術の未来を考える上で、非常に重要な情報を提供しています。

日本の標準化教育

続いての特集は「日本の標準化教育 —現状と展望」。近年、標準化教育の評価が高まる中で、日本のカリキュラムが他国と比較してどう位置づけられているのかを検証します。一般財団法人日本規格協会の奥崎一真氏が、日本国内における標準化関連の教育環境について概観し、国際標準化研究教育センターの取組みとして早稲田大学の石井英雄教授や、林泰弘所長が特集に参加し、教育の現状とこれからの展望を語ります。

特に、日本が標準化教育において欧米やアジア諸国にどの程度遅れをとっているのかについての真実を掘り下げます。標準化教育の重要性を改めて問う内容であり、専門家だけでなく一般の方でも楽しめる視点を提供しています。