JR東日本の新サービス
2025-07-15 14:33:59

JR東日本が導入した「みえるアナウンス」で駅の情報がもっと手軽に!

駅のアナウンスを視覚で捉える新サービス



JR東日本が2025年8月1日から試行導入する「みえるアナウンス」は、音声情報を視覚化する斬新な取り組みです。このサービスは、聴覚障がいのある方や訪日外国人など、様々なお客様が駅構内でのアナウンスをお手持ちのスマホに直接テキスト表示できる仕組みを採用しています。専用アプリのインストールは不要で、これまで以上にアクセスしやすい情報提供を目指しています。

「みえるアナウンス」は、駅係員が操作するタブレットやスマートフォン向けのアプリ「おもてなしガイド for Biz」を用意。これにより、日本語・英語・中国語・韓国語の4言語のアナウンスが行えるため、訪問する外国人にとっても非常に便利です。さらに、テキスト化の情報提供は、駅係員が持つ特別なパネル「トリガーボード」を介して行われ、これにスマホをかざすか二次元コードを読み取ることでアナウンスの内容が瞬時に表示されます。

先行して導入される12の駅は、訪日外国人の多いところや、2025年11月に開催予定の「東京2025デフリンピック」の会場近くの駅などが選ばれています。具体的には、浜松町駅、渋谷駅、赤羽駅、上野駅、秋葉原駅、鎌倉駅、平塚駅、国立駅、千葉駅、新木場駅、長野駅(新幹線改札内のみ)、そして東京駅がその対象です。この試行導入は2026年3月末までの予定で、今後のフィードバックを基にさらなる改善が期待されています。

聴覚に障がいのある方向けの配慮



JR東日本のサービス品質改革部部長である丹羽健氏は、今回の試行導入について「様々なお客様から駅放送の明瞭化を求める声が寄せられており、『みえるアナウンス』はその答えとして生まれました。今後もより分かりやすく、安心してご利用いただける駅を目指したい」とコメントしています。このように、音声情報を視覚的に伝える新たな取り組みが、利用者の安心を確保する大きな一歩となることが期待されます。

今後の展望と機能拡大



「みえるアナウンス」試行導入の後、JR東日本は新たな機能の追加も検討しています。具体的には、駅係員の声をリアルタイムでテキスト化する機能や、アナウンス内容を自在にカスタマイズできる機能などが挙げられています。これにより、さらなる利便性の向上が図られ、交通機関の利用がより快適になるでしょう。

音のユニバーサルデザインの実現



このプロジェクトは、ヤマハ株式会社が提唱する音のユニバーサルデザイン(SoundUD)の一環としても位置づけられています。音と情報をつなげることで、利用者がスムーズに情報を受け取れる環境が整うことが目指されています。公式サイトも開設されており、SoundUDに関する詳細が提供されています。興味のある方はぜひ訪問してみてください。公式サイト: SoundUD

「みえるアナウンス」は、駅を利用するすべてのお客様にとって、利便性・安心感をもたらす革新の一歩です。この新しい取り組みは、将来の交通機関の在り方に影響を及ぼし、多くの地域に広がることが期待されています。


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