新進気鋭の作家、野宮有の最新作『殺し屋の営業術』が、発売からわずか1ヶ月で4刷重版を決定しました。この作品は、異色の題材を扱ったミステリで、江戸川乱歩賞でも「ぶっちぎり第1位」を獲得した実績を持ちます。
本作の主人公は、凄腕営業マンの鳥井です。彼には厳しい営業ノルマが課せられており、営業成績が上がらなければ自分と同僚は地獄行きになってしまうという過酷な状況が描かれています。深夜のアポイント先で発見した刺殺体がもたらす事件から、鳥井は命を懸けた営業の世界に足を踏み入れることになります。
作品は、スピーディな展開と予想外の展開が多く、読者を引き込んでやみません。彼が殺し屋との契約を結ぶ場面では、営業トークが炸裂し、さながらビジネスの戦いが展開されます。このはたらきかけが読者の心を掴み、瞬く間に人気が広がった要因と言えるでしょう。
そして、福岡県出身の著者にとって、地元の支持は特に強く、九州の書店では「新しいスターの誕生」という声が上がっているとのこと。この地域での熱狂的な反響は、発売前から寄せられた感想を集めた「九州限定帯」の緊急出荷に繋がりました。著者のサイン本もすぐに完売するなど、地元からの支持が作品にさらなる厚みを与えています。
また、本作は多くのメディアで取り上げられ、著者がTBS系「王様のブランチ」に出演したことを始め、新聞やラジオなど、さまざまな媒体で紹介されています。このような多岐に渡る露出も、読者の関心を引き寄せる要因の一つでしょう。
江戸川乱歩賞の選考委員からも称賛の声が寄せられ、特に有栖川有栖氏や東野圭吾氏といった著名作家たちから高く評価されています。彼らの言葉からも、本作のクオリティの高さが伺えます。特に選考委員たちは、異例のハイレベルな競争の中での受賞作であることに舌を巻いています。
物語はミステリの枠に収まりつつも、ビジネスというテーマを絡めており、興味を引きつける要素が満載です。発売後、続々と重版が決まる中で、多くの読者から口コミが広がっており、2025年には必読のミステリとして君臨すること必至です。
野宮有の経歴も興味深いです。彼は2018年に作家デビューし、『愛に殺された僕たちは』や『どうせ、この夏は終わる』など多数の著作を発表してきました。最近では、漫画原作者としても活動しており、今後の作品にも目が離せません。
書籍情報としては、『殺し屋の営業術』は講談社から2025年8月29日に発売され、四六判変形で、定価は2,145円(税込)です。これからの展開もますます楽しみですね。