東野圭吾が贈る、心温まる子ども向け絵本
日本を代表する作家、東野圭吾氏の初の子ども向け絵本が誕生します。その名も『少年とクスノキ』。2025年5月1日に刊行されるこの絵本は、すでに話題の『クスノキの女神』の中に登場する物語を元にしています。
2023年、東野圭吾氏の『クスノキの番人』が国内で累計100万部を突破し、同年出版された文庫本の中でも最も売れた作品となりました。作家生活40周年を迎え、これまで様々な作品を世に送り出してきた彼が、ついに子どもたちに向けた絵本を発表することになりました。子どもたちに読書の喜びや楽しさを知ってもらいたいという熱い想いから生まれたこの絵本は、きっと多くの心を打つことでしょう。
絵本に込められたメッセージ
創作の舞台裏には、東野氏の特別な思いがあります。「ふと思いついた物語に素敵な絵をつけていただきました。主人公はあなたかもしれません。楽しんでいただけたなら幸いです」。この言葉からも、子どもたちが自身を重ねられるような物語であることがうかがえます。
絵を担当するのは、多方面で活躍する画家・よしだるみ氏。彼女の温かいタッチで描かれる絵は、少年と女神の物語を鮮やかに表現します。また、すべての漢字にルビ(ふりがな)が振られ、小学校中学年程度から楽しめる内容となっています。親子や祖父母と孫が共に楽しめる、素敵な時間を演出する作品です。
『少年とクスノキ』のあらすじ
物語は、将来に不安を抱える少年が、クスノキの女神に未来を見せてほしいと願うところから始まります。旅人に勧められて女神に会いに行く少年は、さまざまな困難を乗り越え、ついに希望の未来を見せてもらうことになります。その中で、失った人たちとの思い出や、彼自身の成長が描かれています。
大ベストセラー『クスノキの番人』も同時記録更新
さらに、2020年に出版された『クスノキの番人』が国内累計100万部を達成したことも大きなニュースです。今年の文庫本の年間売上第1位を獲得しており、東野氏の人気はますます高まっています。この作品は、日本のみならず社外にも広がり、多くの言語に翻訳されることが決まっています。
作家・著者プロファイル
東野圭吾
1958年生まれの大阪府出身。『放課後』でデビューし、以降数々の受賞歴を持つ日本を代表するミステリー作家です。累計発行部数は日本国内で1億部を超え、多くの読者に愛されています。
よしだるみ
1983年生まれの絵本作家。多様なバックグラウンドを持ち、彼女の絵は物語に温かさを与えています。近年は国際的にも活動し、各国の文化に触れながら作品を生み出しています。
『少年とクスノキ』の詳細は、特設サイト(https://www.j-n.co.jp/higashinokeigo/)で確認できます。さあ、心温まるこの絵本を手に取って、親子での素敵なひとときをお楽しみください!