北米初の大規模マンガ展『Art of Manga』を支えるDNPの挑戦
2025年9月27日から2026年1月25日までの期間、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコに位置するデ・ヤング美術館で開催される「Art of Manga」展。この展覧会は、コンテンツ市場規模が世界一のアメリカで行われる初めての大規模な日本のマンガの展覧会です。これに伴い、大日本印刷株式会社(DNP)がリードスポンサーに就任したことが発表されました。
「Art of Manga」展では、日本を代表するマンガ作品の原画展示をはじめ、オリジナル商品が販売されるなど、北米に住むマンガファンにとって魅力的な体験が提供されます。DNPは出版社やコンテンツホルダーとの強固なネットワークを活用し、原画展示のアドバイスや、印刷技術を使った公式図録、オリジナルグッズの製作など多岐にわたる支援を行います。これにより、観客が日本のマンガの真髄に触れることができる機会を創出します。
DNPのリードスポンサー就任の理由
DNPは、国内外の美術館との連携を深化させ、高度な印刷技術やデジタル関連の技術を駆使して新たな鑑賞スタイルの開発を進めてきました。また、長年にわたり出版業界と築いてきた信頼関係に基づき、マンガ関連のアイデンティティに基づいた展示会や商品販売のビジネスにも積極的に関わっています。
今回の「Art of Manga」展において、DNPは自身の持つ技術や知識を最大限に活かし、原画展示のサポートや進行、額装、デジタル出力、さらに展覧会の公式図録やオリジナル商品の企画・制作など、多様なソリューションを展開することになります。これにより、マンガファンは展示を通じて創作の背後にあるストーリーやアートに新たな視点から触れることができるのです。
DNPの海外展開とIP関連の取り組み
世界中に営業・製造拠点を持つDNPは、多様なコンテンツホルダーやクリエイターとの絆を強みとし、コンテンツ文化やクリエイティブ業界の成長に貢献するさまざまな施策を進めています。特に、東京・渋谷においては、日本のアニメ文化を国内外に広めるための「東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYA」が運営され、さらに2024年4月には、サンフランシスコに初の海外拠点「Tokyo Anime Center in SAN FRANCISCO」の開設が予定されています。これにより、北米のファンとの接点を積極的に拡大し、日本のコンテンツ文化の魅力を伝えていきます。
展覧会『Art of Manga』の概要
「Art of Manga」展は、アメリカ大陸では初めてのマンガをテーマとした大規模な展覧会であり、現代日本を代表する人気マンガ家8名による600点以上の原画が展示される予定です。多くの作品がアメリカでは初公開となる貴重なものであり、日本のマンガ文化の奥深さを体感する機会となるでしょう。
- - 展覧会名: Art of Manga
- - 主催: ファイン・アーツ・ミュージアム・オブ・サンフランシスコ
- - 協力: KADOKAWA、講談社、集英社、小学館、新潮社など
- - 会期: 2025年9月27日(土)~2026年1月25日(日)
- - 会場: デ・ヤング美術館(サンフランシスコ)
DNPは、今後も多様な日本のコンテンツ文化の魅力を世界に伝え、国内外のコンテンツ市場の成長に寄与していく所存です。