八ッ橋の新風
2025-06-13 12:41:57

創業300年の伝統を守りながら新風を巻き起こす『八ッ橋』のリーダーに迫る!

創業300年の八ッ橋、若きリーダーの挑戦



京都を代表するお土産といえば、やはり『八ッ橋』です。この伝統的な和菓子は、江戸時代からの歴史を持ち、今も多くの人々に愛されています。今回は、八ッ橋を作り続けて300年を迎えた『聖護院八ッ橋総本店』の社長、鈴鹿可奈子さんに焦点を当て、その挑戦の裏側を探ります。

八ッ橋の誕生と進化


八ッ橋の始まりは、箏の名手である八橋検校を偲んで作られたという逸話があります。明治時代には日持ちが良く、旅行のお供にぴったりの和菓子として人気を博しました。そして、1960年には名家・表千家からの要望であんこを生地で包んだ新たな形、神酒餅が生まれ、現在の生八ッ橋へと進化を見せています。これにより、八ッ橋はただの伝統菓子から、観光名所としてもその地位を確立しました。

鈴鹿可奈子:八ッ橋を継ぐ決意


鈴鹿可奈子さんは1982年に生まれ、子ども時代から興味を持つ一方で中学生の頃には自ら家業を継ぐことを決意しました。彼女は経営を学ぶため京都大学を卒業後、2018年から聖護院八ッ橋総本店に参加し、経営企画室の室長として新たな風を吹き込むことに全力で取り組んでいます。祖母の死をきっかけに、彼女は家業を守るだけでなく、さらに発展させることを自身の使命としています。

職人技とこだわりの味


鈴鹿社長のリーダーシップの下、工場で作られるあんこには驚くべきこだわりがあります。季節や気候に応じて調整され、職人の熟練した技によって仕上げられ、1週間に約3トンものあんこを生産しています。彼女は「人を大切に、地元を大切に」という信念を持つ職人たちとの連携を強化し、品質を追求しています。

新ブランド「nikiniki」の誕生


そして鈴鹿さんが2011年に立ち上げた新たなブランド「nikiniki」は、食べるのがもったいないほど可愛い八ッ橋として市民に親しまれています。このブランドは、四季折々の自然をテーマにしたデザインや、季節ごとの新作発表が特徴です。全て手作りで、あんこの品質も徹底的にチェックされ、オーダーメイドも承っているため、結婚パーティーなどの特別な日に選ばれることも多いのです。

新たな挑戦と未来への展望


鈴鹿可奈子さんは、伝統を守りながらも、常に新たな需要を見据えて挑戦を続けています。世界的なキャラクターとのコラボレーションも実現し、新たな生八ッ橋の可能性を追求する姿は、さながら未来の和菓子業界をリードする存在です。彼女の挑戦は、ただの商売ではなく、日本の伝統文化を次世代に引き継ぐ大切な役割を果たしています。

このように、新しい風を巻き起こす鈴鹿社長のリーダーシップは、聖護院八ッ橋総本店だけでなく、京都全体に新たな価値を提供し続けるでしょう。


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