舞台版『瞼の転校生』が篠原演芸場で誕生——大衆演劇の魅力を未来へと引き継ぐ

舞台版『瞼の転校生』が篠原演芸場で誕生

2025年春、東京都十条の歴史ある大衆演劇の聖地、篠原演芸場がリニューアルオープンします。その特別な記念公演として選ばれたのが舞台版『瞼の転校生』です。この作品は原作映画でも注目を集め、劇団美松の松川小祐司座長が演出を手がけます。大衆演劇の魅力が詰まった新たなスタートを告げるこの作品に、期待が高まっています。

大衆演劇の新たな一歩

篠原演芸場は開業から73年の歴史を持ち、地域に根ざした文化の拠点として人々に親しまれてきました。しかし、社会が変わる中で、未来の文化をどう守り育てていくかが課題となっています。リニューアルされたこの場所は、ただの修繕ではなく、大衆演劇の本質を再評価し次世代へつなげる場として生まれ変わります。

新たな才能たちの共演

メインキャストには、若き才能たちが顔を揃えています。劇団美鳳の不動の星・紫鳳花道、劇団駒三郎から抜擢された長谷川樹莉亜、さらにダンスや映像でも活躍し、異彩を放つmakotoが登場。彼らの多面的な才能が重なり、大衆演劇の新たな可能性を切り開くことでしょう。

紫鳳花道と長谷川樹莉亜は、十代とは思えない表現力で観客の心をつかみます。彼らは大衆演劇の未来を担う期待の星として成長を続けています。一方、makotoは様々なジャンルでの経験を活かし、圧倒的な存在感で舞台に新しい風を吹き込みます。

文化の継承と地域とのつながり

今回の公演は、地域の小中学生を対象にした観劇招待企画も実施予定。普段は劇場に足を運ばない子どもたちに、生の演劇を体験してもらうことが目的です。これにより、大衆演劇が未来の文化を創造していく一助となることを願っています。

また、観劇を通じて温もりや感動を伝え、初めて舞台に足を運ぶ人々にも新たな発見と感動を提供したいと考えています。『瞼の転校生』の物語には、誰しもが共感できる要素が盛り込まれており、心を打つメッセージが込められています。

公演詳細

リニューアル記念特別公演『瞼の転校生』の上演日は2025年11月15日（土）・16日（日）。会場はリニューアルされた篠原演芸場です。脚本は渡辺和徳氏、演出は松川小祐司氏が担当します。若き才能たちによる感情豊かなパフォーマンスに期待が高まります。

「篠原演芸場」の代表も、新たな挑戦と文化継承の重要性を強調し、「この公演を通じて、大衆演劇が生き続ける理由を見出し、次世代に何を残していけるのかを考える機会にしたい」と語ります。

新たな幕が開けた篠原演芸場で、皆さまのご来場をお待ちしています。