「大人博物館」の創設を追ったドキュメンタリーが公開
『SisiDen(シシデン)』から新たなドキュメンタリーがリリースされました。この作品では、児童養護施設出身で25歳の林めるりさんが立ち上げた「大人博物館」の実践に焦点を当て、自身の経験や周囲の大人たちの支えを交えながら、その背景や社会的意義を深掘りします。
大人を展示する理由
林めるりさんが代表を務める一般社団法人「いまからつくる」が手掛ける「大人博物館」。このプロジェクトの根底には、児童養護施設で生活する子どもたちが抱える「情報格差」という現実があります。進学率や就職の定着率が全国平均に比べて低い施設出身の子どもたち。その背景には、職業選択の幅が狭く、相談できる大人が少ないことが挙げられます。
めるりさん自身もこの環境で育った一人。彼女は、最初に就職した旅館での経験から、自身がどれほど狭い世界にいたかを痛感しました。
「大人博物館」の設計と実績
このドキュメンタリーでは、以下の3つのポイントが重要な役割を果たしていることが明らかになります。
1. 子どもが自ら選ぶ大人
従来の教育や講演会とは異なり、ここでは子どもたちが「会いたい大人」を選ぶという新しい試みが導入されています。このアプローチにより、子供たちの自主性が育まれ、興味を持つ大人との対話が可能になります。
2. 等身大の人生を展示
展示人としての大人たちは、成功談だけでなく、失敗談や迷いも共有することを求められます。このオープンなコミュニケーションにより、子供たちは「完璧でなくても大丈夫」というメッセージを受け取ります。こうして、彼らの自己効力感は向上するのです。
3. 開催実績
現在までに「大人博物館」は7回実施されており、小学生や中高生を対象に多くの子どもたちが参加しています。今後は全国展開を目指し、さらなる活動の拡充が期待されます。
物語の中心にいるめるりさん
本ドキュメンタリーは、めるりさんの過去と現在をつなぎ、彼女の勇気ある一歩を映し出します。彼女の周囲には多くの支えとなる大人たちが登場し、その存在がどれほど彼女の人生に影響を与えたのかを描く様子がクローズアップされます。
作品は、彼女の壮絶な過去から始まり、どのように良き大人たちと出会い、成長していったのかを実録として観客に届けます。この過程は、全ての世代に励ましとヒントを与える内容になっています。
プロデューサーの視点
SisiDenを運営する塚原芳子さんは、社会的な背景に目を向け、「次世代に選択肢を創る」ことをビジョンに掲げています。特に「眩しい成功談」ではなく、“不完全なロールモデル”に価値を見出すこの取り組みは、普遍的な意義を兼ね備えています。
林めるりさんとの取材を通じて、彼女がどのように支えを受けながら成長しているのか、その物語には深い感謝の念が込められています。
まとめ
「大人を展示する」というこの挑戦は、児童養護施設出身者だけでなく、広く次世代に真実を伝える力を持っています。大人博物館は、子どもたちが一歩を踏み出す手助けとなる、そんな素晴らしい場となるでしょう。
ドキュメンタリー『大人を展示する「博物館」知らないってもったいない』は、2026年1月7日に公開されます。視聴URLは
こちら。
お問い合わせ先
林めるりさんの活動や「大人博物館」についての問い合わせは、一般社団法人「いまからつくる」までどうぞ。
こちらからお問い合わせ
また、SisiDenの詳細については、公式サイトをご覧ください。