書籍『元自衛官が語る 災害派遣のリアル』発売のお知らせ
2025年3月6日にイカロス出版から新たな書籍『元自衛官が語る 災害派遣のリアル』が発売されることが発表されました。この本は、自衛隊の災害派遣の現実に迫った内容で、著者は実際に陸上自衛隊に所属していた元隊員、武若雅哉さんです。
見えない災害派遣の実態
2024年の能登半島地震や、その後の九月豪雨では、自衛隊の災害派遣が注目を集めました。「災害派遣」と聞けば、多くの人が人命救助を想像するかもしれません。しかし、その裏側にはあまり知られていない地道な活動も多く存在します。著者は、個々の被災者の生活を支えるための活動や、食事や水の支援、お風呂の提供、エアコンの設置など、さまざまな活動について詳細に語ります。
自衛隊員のリアルな体験
本書では、著者が実際に体験した災害派遣の様子を等身大の言葉で表現します。自衛官として派遣された現場では、予期せぬ出来事がたくさん待ち受けています。地震訓練中に突発的な地震が起きたり、楽しい時間を過ごしている最中に緊急招集がかかったりすることもしばしばです。また、被災地への派遣を期待していたのに待機命令が下されるなど、予想外の展開が次々と待ち構えています。
日本は、近年、異常気象による災害に悩まされています。台風や地震は増加の一途を辿り、私たちの生活に常に影響を与えています。そうした時に、自衛隊の災害派遣は被災者にどのように作用するのか。この本は、こうした疑問に答えてくれます。
読者のための一冊
『元自衛官が語る 災害派遣のリアル』は、災害派遣に関心がある方や、自衛隊の活動に興味をお持ちの方にとって、貴重な資料となることでしょう。著者自身の体験に基づいたエッセイ形式で、派遣先の現場の写真や実際のエピソードも交えながら、災害派遣の実態を明らかにします。
本書の目次
1. 中越地震
- 食事支援の意外な現実
2. 中越沖地震
- 避難所を快適にする日米共同戦線
3. 東日本大震災
- 未曾有の大災害に奮起するも……
4. 熊本地震
- 単独取材で感じた避難所格差
5. 胆振東部地震
- 航空祭から被災地へ
6. 2019年 台風15号、19号
- 憧れの航空科隊員になって物資輸送
7. 熱海市伊豆山土石流
- 泥濘の中、二次災害の危機
武若雅哉さんのプロフィール
著者の武若雅哉さんは、神奈川県出身で、約10年間陸上自衛官として活動していました。現在はカメラマンとして活躍しつつ、自衛隊の広報講師や軍事フォトライターとしても活動しています。
この書籍では、災害派遣に対する理解が深まり、実際の体験を通じてそのリアルな姿を知ることができます。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。