岐阜県飛騨市を舞台にした青春映画『僕の中に咲く花火』、8月22日全国公開

岐阜県飛騨市を舞台にした期待の新作映画

岐阜県飛騨市で撮影された映画『僕の中に咲く花火』が、2023年8月22日から全国公開されます。福岡県出身の新鋭監督、清水友翔が手掛ける本作は、痛みや不器用さを抱える若者たちの心の旅を描き出しています。

ロケ地としての魅力を発信する飛騨市

飛騨市は、その美しい自然に囲まれたロケ地として注目されています。市は、映像制作を通じて地域活性化を図り、多くの観光客や関係者を街に呼び込みたいという熱意を持っており、本作もその一環として制作されています。映像作品が地域の魅力を再発見させ、また、シビックプライドの醸成に寄与することを目的としています。

監督とプロデューサーの期待のコンビ

清水友翔監督は、2022年に開催されたJapan Film Festival Los AngelesにてBest J. Horror賞を受賞した期待の若手。自身の経験を基にした脚本を執筆し、初めての長編映画監督としての挑戦でもあります。プロデューサーには、『太秦ライムライト』で知られる落合賢が参加しており、今後の活躍が大いに期待されます。

心に残るストーリーとキャスト

本作の主人公、大倉稔を演じるのは新星の安部伊織。亡き母を忘れられない少年の心理を深く掘り下げ、リアルな演技を披露しています。彼の心を癒やす存在となる年上の女性、朱里役には、ドラマ「パリピ孔明」で仮面アイドルを演じた葵うたのがキャスティングされています。そして、稔の妹・鈴を演じるのは映画『ブルーを笑えるその日まで』で注目を浴びた角心菜です。

また、父親役には加藤雅也が出演し、親子の距離感を言葉にできない思いを持ったまま描出しています。作品全体を通じて、彼らの心の葛藤と成長が描かれ、観客に対する深いメッセージを届けることでしょう。

物語の概要

物語は、田園風景に囲まれた岐阜の小さな町を舞台に、母を亡くした大倉稔が探し求める心の安らぎを追い求める過程を描いています。彼は、死亡した母と再会できると言われる霊媒師を訪れ、「死後の世界」に強い興味を持つようになります。その中で出会った朱里との交流が、彼の心情にどれほどの影響を与えるかが、本作の見所です。

しかし、物語は単なる恋愛物語にとどまらず、現実の厳しさとその向こうにある成長も描かれています。稔の心の葛藤と周囲の出来事が絡み合い、彼は自らの恐怖や失ったものに向き合うことを余儀なくされます。