10年の歳月が生んだ英語教材『つながる英単語』誕生の背景とは
2026年1月5日、株式会社Gakkenから新たに英語学習書『つながる英単語』が発売される。この本は著者の波瀬篤雄氏が、10年の歳月をかけて作り上げたもので、2,300点以上の手描きイラストを駆使して英単語をグルーピングし、楽しく覚えることができる仕組みを提供している。この出版プロジェクトの起源は、波瀬氏が授業中に生徒たちの理解を助けるために描いた「1枚のラクガキ」にさかのぼる。
ラクガキから始まったプロジェクトの軌跡
波瀬氏は、ある授業で英語の概念に苦しむ生徒のために、ホワイトボードに絵を描いた。それを見た瞬間、生徒たちの表情が変わり、「先生、わかった!」との声が上がった。この瞬間が彼にとって大きな衝撃となり、手描きイラストの必要性を強く感じるようになった。その経験が彼を英語教育の新しい道へと導いたのだ。
波瀬氏は初めての著作『絵でわかる英文法イメージハンドブック』でその理念を具現化し、SNSやYouTubeに取り上げられたり、翻訳版が海外でも販売されるなど、瞬く間に話題を呼んだ。そして、前作から7年の月日が経ち、ついに待望の続編が完成した。
アナログへのこだわり
本書の特筆すべき点は、著者がPCを所有せず、全てを手描きで制作しているところだ。シャープペンシルを使い、モノクロの原稿を1枚1枚スキャンしてデジタル化し、色を付けるという手法は、まさに「超アナログ主義」の極み。彼にとっては、デジタル化したイラストが新たな生命を吹き込まれ、教育目的に豊かな効果をもたらすものだった。
楽しい単語学習のための工夫
『つながる英単語』は、単なる英単語のリストではなく、視覚的に楽しめる「おもしろインパクト」のあるイラストが2,300点以上も盛り込まれている。これにより、従来の単調な丸暗記に代わり、覚えやすい学習体験を提供することに成功した。イラストとともに単語をグルーピングすることで、学習者は記憶の中で単語を結びつけて、より効果的に覚えることが可能となる。
また、用例や音声、フィルターを用いた反復学習も用意されており、単語集としての基本機能も完備。従来の単語帳を超えた利用価値を持つ。
学びの未来を拓く一冊
『つながる英単語』は、使いやすさを追求した作りで、ネイティブの視点を取り入れた実践的な表現が多く盛り込まれている。年間数万人が訪れる波瀬氏の授業から得たノウハウが詰まったこの一冊は、今後も多くの学習者にとっての指針となることが期待される。
英語を楽しく、効果的に学びたいすべての人に、ぜひ手にとっていただきたい作品である。発行元のGakkenでは、この書籍が英語学習における新たなスタンダードとなることを目指している。このプロジェクトの背後にある波瀬氏の熱意や情熱は、多くの人々にインスピレーションを与えることに違いない。