UAが和楽器との融合で魅せた圧巻のステージ
5月19日から4日間にわたり、TAKANAWA GATEWAY CITYにある文化の実験的ミュージアム「MoN Takanawa」で開催されている「開門音楽祭」。この音楽フェスは現代音楽と日本の伝統芸能の融合をテーマにしており、特に注目されたのがUAのパフォーマンスです。
2日目となる5月20日、UAは最新アルバム『NEWME』を引っ提げて使命感を持って登場しました。会場の照明が落ち、笙の美しい音色で開演を告げると、尺八や二十五絃箏、津軽三味線、和太鼓が続々と加わり、一瞬にして我々を和の世界へと誘います。
圧巻のパフォーマンスの幕開け
「WAKEUP」の一撃でライブが始まると、彼女の伸びやかな歌声が会場に響き渡り、場内はすぐに熱気に包まれました。「開門、開門、開門、音楽祭!」と盛り上げるUAの声に続いて、「お茶」へと流れていく。
興奮は高まり、彼女の見せるダンスやバンドの圧倒的なアンサンブルが一体感をもたらします。続く「GORILLAS are still very shy」、「Tonic」の流れに合わせ、感情のこもった演奏が続きます。この日は特に彼女の歌唱力が際立ち、壮大なバンドサウンドと共鳴していました。
観客の熱気は曲が進むごとに高まり、次に演奏されたのは「ZOMBIE」。長男で俳優の村上虹郎との共演曲が流れると、会場は大きな歓声に包まれ、盛り上がりは最高潮に達します。さらに、サプライズゲストとしてUAのもう一人の息子が登場し、その微笑ましい姿に会場は更に心温まる空気に。「長男は忙しいので、下の子が手伝ってくれました!」というUAの言葉には、出演者同士の絆が感じられました。
幅広い楽曲ラインナップ
「閃光」が始まると同時に、その場の雰囲気は一変。UAの力強い表現力が再び会場を包み込み、次に歌われたのは「微熱」。この曲では、感謝の気持ちを伝えつつも力強い歌声で会場の気持ちを掴みます。続いて、「まわるみらい」のワルツ調のリズムは、観客に幻想的な体験を提供しました。
そして、名曲「変身」、「甘い運命」、「ミルクティー」を次々と披露し、UAは「みなさんの愛で、いい汗が出ております」と笑顔を見せ、小気味良いMCで会場を和ませます。ダンスを交えて「HAPPY」を演奏すると、再び軽やかなグルーヴが観客の心に残ります。
クライマックスに向かって
ライブはあっという間に終盤へ。LEDに彩られた「AUWA」の演奏では、電子音楽の要素と和のビートが見事に融合し、独特の響きを生み出しました。続く「水色」では、繊細な和楽器の演奏が光り、UAの美しい舞いが更にその魅力を引き立てます。
最後に演者全員が深く一礼し、「ありがとうございました! 開門!」という声にフロアは大きな拍手で応え、UAはフォークダンス「ジェンカ」に乗せて軽やかにステージを後にしました。
「開門音楽祭」はまだまだ続きます。5月21日にはSTUTSが、22日にはROTH BART BARON × 石田多朗が登場します。特別な音楽体験をぜひ会場で味わってください。
(文:笹谷淳介、写真:渡邉隼)