特別な演出で描かれる名作『マッチ売りの少女』が迫力の舞台で上演決定

劇団演奏舞台が贈る新作「マッチ売りの少女」

2025年12月、東京都千代田区にある演奏舞台アトリエ／九段下GEKIBAで、名作「マッチ売りの少女」の上演が決定しました。この作品は、独特な不条理性で知られる作家・別役実の作品を新たな視点から描くもので、若手実力派の俳優、二上結と佐竹駿がメインキャストとして出演します。

公演情報とあらすじ

公演は2025年12月12日（金）から14日（日）の期間で行われ、複数の回で楽しむことができます。入場する際にはチケットが必要ですが、現在はカンフェティでの販売が行われています。

あらすじ

物語の舞台は薄暗い夜、一組の初老の夫婦が日常のひとときを過ごしているところに、市役所の職員を名乗る若い女性が訪ねてきます。彼女は、自分が昔、マッチを売っていた少女だと告白します。この出会いを通じて、夫婦や少女の心に秘めた思いが交錯し、やがて新たな展開が待っているのです。

劇団演奏舞台の魅力

劇団演奏舞台は、1973年6月に久保田猛を中心に結成され、音楽と演劇を組み合わせた独自のスタイルを持つ劇団です。彼らの公演は、生の楽器を用いた音楽が特徴で、観客に臨場感と没入感を提供します。

特に、日本の古典劇の現代化作品で高い評価を得ており、「日本古典を進化させて継いでいく新しい芸術」と称されています。観客は、その濃厚な対話劇や生演奏の表現力に引き込まれ、多くの方々が感動を新たにしています。

近年は、演出家の浅井星太郎が劇団の代表を務め、徹底した稽古によって、独自の演出空間を作り出しています。音楽、照明、空間といった要素の融合によって、観客に新しい鑑賞体験を届けることを使命としているのです。