国立能楽堂ショーケースで楽しむ能楽の世界
国立能楽堂で開催される「国立能楽堂ショーケース」は、能と狂言をコンパクトに楽しめる入門的な公演です。能楽に興味があるけれども難しそうで躊躇している方や、初めて観る方にとってもフレンドリーな環境が整っています。公演前の体験コーナーやプレトークもあり、内容が充実しているのが魅力です。
体験コーナーでさらに深く能楽を知る
体験コーナーでは、実際に舞台で使用される装束や能面、楽器を触れることができる特別な機会です。観客は、特に小鼓や大鼓、そして笛や太鼓といった楽器とのふれあいを通じて、能楽のリズムや音楽性を直に感じることができます。また、面体験により能楽の印象を一層深めることができるでしょう。
例年、この体験コーナーは親子連れや若い方々に人気があり、多くの人が能楽の詳細な側面に触れることができています。特に子どもたちにとっては、将来の文化体験へとつながる貴重な機会となることでしょう。
プレトークで演目の背景を学ぶ
公演前には、それぞれの演目について詳しく解説するプレトークが行われます。称号を持つ能楽師が演目の背景や見どころを初心者にもわかりやすく説明してくれるため、どんな方でも安心して観劇に臨むことができます。
今年の公演では、寝音曲や鵜飼など異なるテーマの作品が用意されており、各作品の内容が深く掘り下げられた解説が行われる予定です。
7月の公演日程
- 開演:午後2時
- 体験コーナー(小鼓・大鼓):午後0時30分
- プレトーク(川瀬隆士):午後1時30分
- 開演:午後7時
- 体験コーナー(小鼓・大鼓):午後5時30分
- プレトーク(川瀬隆士):午後6時30分
- 開演:午後7時
- 体験コーナー(面装束):午後5時30分
- プレトーク(鵜澤光):午後6時30分
- 開演:午後2時
- 体験コーナー(面装束):午後0時30分
- プレトーク(鵜澤光):午後1時30分
- 開演:午後2時
- 体験コーナー(笛・太鼓):午後0時30分
- プレトーク(観世喜正):午後1時30分
- 開演:午後7時
- 体験コーナー(笛・太鼓):午後5時30分
- プレトーク(観世喜正):午後6時30分
繊細で新たな発見がある能楽の魅力に、ぜひこの機会に触れてみてください。チケットの購入は国立劇場チケットセンターから行うことができます。国立能楽堂は東京都渋谷区に位置し、昭和58年に設立されました。初心者の方にも楽しんでもらえる上演形式を心がけ、多彩なプログラムを提供しています。詳細は公式サイトをご覧ください。