AI時代の映画制作
2025-12-17 15:13:04

AI時代の映画制作の未来を探る国際カンファレンスの模様を公開

AIと映画制作の未来を考える



2025年10月26日、アジア最大級の短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」が主催する国際カンファレンス「AIと映画制作の未来:創造性・協働・倫理の探求」が開催されました。このイベントでは、10か国以上から参加した映画監督やプロデューサー、研究者たちが集まり、AIの技術が映画制作に与える影響についての討論が繰り広げられました。

カンファレンスの概要



本カンファレンスは、エグゼクティブ・ディレクターの東野正剛氏が、AIを活用した映画作品の増加傾向について説明することから始まりました。近年、海外からの応募数は毎年約5,000作品に達し、AIを使った作品も年々増加しています。特に2024年には、AI技術を活用した作品の数が約2%(112作品)であったのに対し、2025年には約6%(275作品)に達すると予測されています。

具体的には、AIを映画制作における「創造的パートナー」と位置づけ、各国の映画制作者がその実践例を共有しました。日本からは映画監督の串田壮史氏が登壇し、「AIは単なる道具ではなく、人類の記憶を引き出す対話の相手」との見解を示しました。彼は、AIが短編映画制作の過程で重要な役割を果たすことを強調しました。

AIがもたらす新たな進化



同様に、監督の山口ヒロキ氏は「現在のAIは創作者の意図を可視化するアシスタントに近いが、将来的には真の共創者になる可能性がある」と語りました。ドイツからは作曲家のマルセル・バルゾッティ氏が登壇し、彼の映画『Imperia』の制作プロセスについて説明しました。バルゾッティ氏は、「どんな技術を用いても、映画の核は物語である」と強調し、技術の進化と共に物語の本質は変わらないと述べました。

気になる意見としては、フランスのアレクサンドル・ミシュラン氏も取り上げられました。彼は「新技術が常に創造性を更新してきた」という歴史的視点から、AIの導入が文化に与える影響を語りました。

各国の取り組みと課題



後半では、各地域におけるAIの導入状況が報告されました。イランのジャヴィッド・ソブハニ氏は、AIが映画制作における「盾」の役割を果たすことがあると述べ、制約の多い環境においてはAIが不足する資源を補う力を持つと強調しました。これに対し、セネガルのウセイン・デンベル・ソウ氏はAIが新しい産業を作り出す可能性に期待を寄せました。

一方で、米国のダグラス・モンゴメリー氏は、AIが制作速度を向上させる点について言及し、今後はアニメ制作期間が2~5倍に短縮される可能性を示唆しました。しかし、メキシコのオスカー・パレス氏は、AI映画の普及がまだ限定的であること、著作権制度が技術の進化に追いついていないと懸念を示しました。

AIの未来と創造性の拡張



「AIは創造性を奪うのではなく、拡張する」という意見がカンファレンス全体で強調されました。SSFF & ASIAの代表、別所哲也氏は、技術革新の時代においても物語の力を重視することが重要であると述べ、参加者全体で「人間とAIが共に創る次の映画時代」への期待感を共有しました。

このように、AIと映画制作の未来について議論された内容は、今後の映画表現における新たな潮流を示唆しています。AIの進化が創造の場にどのような影響を与え、またその中で人間の役割はどう変わっていくのか、これからの展開に注目が集まります。


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