元TBSアナウンサー堀井美香、初舞台主演決定
元TBSアナウンサーであり、現在はラジオパーソナリティや作家としても活動中の堀井美香が、初めてストレートプレイに挑むこととなりました。彼女が主演を務めるのは、ドイツの注目女性作家、ニノ・ハラティシュヴィリの作品『フェードラ-炎の中で-』です。この舞台は東京と水戸で上演され、元の能舞台を使用した特異な形式で展開されます。深作組が手がけており、2021年から続くドイツ戯曲の上演シリーズの一環として、特に注目されています。
公演内容と演出
『フェードラ-炎の中で-』は、ベルリンの著名な劇団であるベルリナー・アンサンブルでも上演されている最新作で、深作健太氏がその演出を担当します。深作健太氏は、現社会の複雑な問題を鋭く描く視点から、この作品をどのように演出するのかが注目です。翻訳は第16回小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞した大川珠季が行います。
キャストについて
主演のフェードラ役には堀井美香氏が名を連ね、他にも人気声優の市川蒼、映像や舞台で活躍する白又敦、若手の演技派・佐竹桃華、さらに信頼のおける実力派の宮地大介や加藤頼と華やかなキャストが集結。多様な役者たちの演技が、舞台を一層際立たせます。
ストーリーの魅力
物語は、アテネの王テーセウスの妻フェードラが、人生の喜びを取り戻そうと奮闘する姿から始まります。彼女は、若い反抗的な少女ペルセアに出会い、その心を奪われてしまいます。一方、帰国したテーセウスもまた、権力を巡る葛藤に直面。司祭長パノぺウスは、このスキャンダルを利用して自らの権力を強化しようと暗躍します。物語は、全ての人物が運命に翻弄されながら、衝撃のクライマックスへと進みます。
期待される公演
「フェードラ」の舞台は、能舞台という特異な空間で展開されることで、ドイツ劇と和の要素が融合した新たな試みでもあります。堀井美香さん自身も、演劇という舞台に立つことへの新たな挑戦を語り、「観客に私の心の葛藤を見ていただきたい」とコメント。深作健太氏も、「女とは何かを問う作品に仕上げたい」と期待感を込めています。
公演詳細
- - 公演日: 2025年6月26日(木)〜6月29日(日)
- - 会場: 銕仙会能楽研修所(東京)、水戸芸術館(茨城)
- - チケット料金: 10,000円(税込・全席指定)
- - 公式サイト: 深作組
この特別な公演は、堀井美香がどのように初めての演劇に取り組むかを目撃する、またとない機会です。混沌とした時代に生きる女性たちの物語を、ぜひあなたも体感してください。