講評!『何回説明しても伝わらない』が国際的に認められる
2025年、ITエンジニア本大賞のビジネス書部門で、「何回説明しても伝わらないはなぜ起こるのか?認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策」が栄えある大賞に輝きました。著者は慶應義塾大学の今井むつみ教授。彼女の著書は、ビジネス、家庭、教育現場におけるコミュニケーションの齟齬の原因とそれに対する解決策を認知科学の観点から深く掘り下げています。
ITエンジニア本大賞とは
「ITエンジニア本大賞」は、ITエンジニアが選ぶ、技術書やビジネス書を表彰する企画です。複数のメディアや書店、電子書籍ストアが協力し、今年で12回目を迎えます。2025年の大賞の決定プロセスには、Web投票を経た後、特に得票が多い作品が選ばれ、最終的には「Developers Summit 2025」でのプレゼンによって大賞が決まります。
大賞受賞の書籍について
受賞した『何回説明しても伝わらない』は、すでに既刊として累計14万部を突破。この書は、ただの自己啓発本ではなく、認知科学の知見を元にした実績のある理論に基づき、身近なコミュニケーションの問題を扱っています。著者の今井教授は、この作品により、読者にとって有益な情報と新たな視点を提供しています。
特に、ビジネスシーンにおいてよく見られる「説明しているのに理解してもらえない」という現象に焦点を当て、どうしてそうなるのか、そしてその解決策は何かを明確に示しており、多くの企業や教育機関からの高評価を得ています。
親しみやすい著者の背景
今井むつみ教授は、以前に出版した共著書「言語の本質ことばはどう生まれ、進化したか」で新書大賞2024を受賞するなど、その功績は多岐にわたります。彼女は国際認知科学会や日本認知科学会のフェローとしても活動しており、学術的な側面と実務的な知見を併せ持つ信頼できる著者です。
認知科学の魅力
本書は、認知科学を通じてコミュニケーションの本質に迫っていますが、難解な理論に陥ることはありません。むしろ、誰もが直面する具体的な事例を元に、実践的な解決策を提示しており、読者が日常生活や仕事に役立てられる内容となっています。読後、何度も手に取ってしまうことでしょう。
結論として
『何回説明しても伝わらない』は、ITエンジニア本大賞を受賞したことにより、その重要性が広く認識されるようになりました。コミュニケーションに悩む方々、または職場や教育現場での効率的に情報を伝えたい方々には、一読の価値があります。この機会に、ぜひ専門的な知識に基づいた認知科学の観点から、コミュニケーションの改善策を探ってみてはいかがでしょうか。
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本書を通じて、より良いコミュニケーションのスキルを磨くヒントを得ることができるでしょう。