商品紹介
音楽ファン必見の書籍、髙橋透の自伝『DJバカ一代』が、初版刊行から18年を経て、2025年4月30日に電子版として発売されます。著者の髙橋透は、日本のDJの先駆者として、東京やニューヨークのクラブシーンにおいて重要な影響を与えてきました。
魅力あふれるクラブの数々
本書では、六本木の名盤エンバシーやアフロレイキ、赤坂のマンハッタン、さらには新宿のツバキハウス、NYのパラダイス・ガラージなど、伝説的なクラブが色鮮やかに描かれています。髙橋は、これらのクラブでどのような経験をし、どのようにDJの技術を磨いていったのでしょうか。各章でその素晴らしいエピソードを追体験できます。
特に、ラリー・レヴァンとの交流は必見です。DJ文化の発展に寄与した彼との関わりが、本書に新たな角度からの視点を提供しています。
多分野の著名人からの評価
松岡正剛氏もこの書籍を「松岡正剛の千夜千冊」で取り上げ、彼の回顧と共に時代の移り変わりやクラブシーンの変遷を語っています。松岡氏は、「ぼくも久々に懐かしのクラブを思い出した。それが90年代には一挙に消えていく」と、当時のエネルギーと共にその消失を惜しんでいます。彼の言葉は、読者にも当時を生きた人々の感情を呼び起こすことでしょう。
ディスコとクラブの黄金時代
『DJバカ一代』というタイトルが示す通り、この書籍は1975年から1995年までのディスコとクラブの黄金時代に焦点を当てています。その中で髙橋は自身の体験やDJとしての成長を語り、聴く人々が20世紀の音楽シーンの活気を感じられるように描いています。どのようにソウルディスコに魅了され、NYでDJ活動を始めたのか、そのストーリーが情熱的に綴られています。
髙橋透の生涯と音楽の影響
1957年生まれの髙橋透は、70年代のソウルディスコに魅了され、DJ活動を始めました。1980年にはニューヨークに移住し、ゲイカルチャーの中心地でDJとしてのキャリアを磨きます。その後、帰国後も東京でのクラブシーンを牽引し、特に『ツバキハウス』や『ゴールド』では彼のDJプレイが多くのファンを魅了しました。
髙橋は89年、芝浦の『ゴールド』のオープンに伴い、メインDJとしてハウス/ガラージサウンドを日本に根付かせました。2000年代には「GODFATHER」を創設し、アンダーグラウンドなダンスミュージックシーンを周辺から牽引しています。
終わりに
また、リットーミュージックからのこの書籍の登場は、今後のクラブ音楽シーンを考える上で重要な資料ともなるでしょう。デジタルデータとして手に入れることで、読者はいつでもどこでも髙橋の体験と思い出に触れることができます。ぜひこの機会に、私たちの音楽の歴史と文化を振り返る一冊を手に取ることをお勧めいたします。