神保町シアターでサイレント映画を生演奏と共に楽しむ特別企画開催

神保町シアターの絶品サイレント映画体験

毎年恒例のゴールデンウィーク特別企画「巨匠たちのサイレント映画時代2025」が、神保町シアターで今年も実施されます。2025年5月5日（祝・月）からスタートするこのイベントでは、無声映画の金字塔とも言える作品を、新たな形で体験することができます。

神保町シアターは、東京・神保町に位置する名画座で、常設ピアノ映画館の雰囲気が味わえる場所です。今回の企画には、戦前からの大スター、大河内傳次郎が主演した『御誂次郎吉格子（おあつらえじろきちこうし）』がラインナップされています。この作品は、時代劇の巨匠・伊藤大輔が監督を務め、無声映画時代体を代表する名作です。

流れる映像に合わせて奏でられる生演奏は、まるで映画の世界に引き込まれるかのような感覚を提供します。特に、5月5日の上映では、芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した弁士・坂本頼光氏による活弁付きで、さらに映画体験が彩られます。

もちろん、27年も続く伝統的な映画館の雰囲気に包まれながら、鎧を着た鼠小僧次郎吉の冒険を堪能することができるチャンスを見逃さないでください。物語は、道中で出会ったお仙との愛を育む次郎吉が、薄幸な娘お喜乃のために行動を起こし、さまざまな困難に直面するという内容で、手に汗握る展開が期待されます。

また、この特別企画では、別日に生演奏のみの上映も行われます。支え合うフィルムと生演奏の素晴らしさを体感するチャンスです。ピアノ奏者の神崎えりが、活弁なしで映画の感情をさらに引き立てます。サウンドトラックとも言える演奏が、画面の表情とともに場面を盛り上げてくれることでしょう。

このゴールデンウィーク、本の街・神保町を訪れた際には、ぜひ神保町シアターに足を運び、サイレント映画と生演奏の融合を楽しんでみてください。アクティブな体験を通して、映画の楽しみ方が広がることでしょう。入場料金は、活弁付き上映2200円、生演奏のみ2000円とお手頃です。これを機に、懐かしい映画の世界に浸り、珍しい体験をしてみてはいかがでしょうか。

さらに、同時期には横溝正史と松本清張による特集上映も開催され、ミステリー好きにはたまらない内容が盛りだくさんです。

今後の神保町シアターのイベント情報にもご注目ください。生演奏に乗せて語られる物語の魅力に、きっと心奪われることでしょう。