世界的ミステリー作家・王谷晶のエッセイ集が緊急重版決定！

王谷晶のエッセイ集『40歳だけど大人になりたい』、緊急重版決定！

日本人作家として初めてダガー賞を受賞した王谷晶さんのエッセイ集『40歳だけど大人になりたい』が急遽、重版されることになりました。この本は、彼女が40代を迎える中で感じた「大人」とは何かという問いをテーマにし、多くの読者にも共感を呼んでいます。

受賞の背景とエッセイ集の内容

2025年7月、日本時間に発表されたダガー賞ですが、王谷さんの英訳作品『ババヤガの夜』が翻訳部門で受賞を果たしました。この快挙を受けて、『40歳だけど大人になりたい』の売上が急増。2013年に刊行された同書は、特に40代の読者から「私も同じ思いをしている」との声が多く寄せられています。

本書では、日常生活の中で直面するさまざまなトピックについて、時にはユーモアを交え、時には切実に語られています。「老いと大人」「運動と大人」「お金と大人」「リレーションシップと大人」など、多岐にわたるテーマが取り上げられ、全てが王谷さん自身の経験や思考に根ざしています。

スピーチの影響力

特に、ダガー賞授賞式でのスピーチがメディアで取り上げられ、多くの話題を呼んでいます。王谷さんは「私はバイオレンスフィクションの愛好家ほど、より一層現実世界の平和を願い行動しなければならない」と語り、作家としての責任感と情熱を強調しました。彼女のエッセイ集には、このような深い思索が反映されています。

幼少期からの物語への愛

本書には、王谷さんの幼いころからのフィクションへの情熱や、自己のアイデンティティについての葛藤を描いたエッセイ「フィクションと大人」が収録されています。ここでは、物語がいかにして彼女の人生に影響を与えてきたかが語られており、非常に感動的です。

エッセイの共鳴

『40歳だけど大人になりたい』は、単にエッセイとしての魅力に留まりません。新聞各紙の書評でも高評価を得ており、「エスプリの効いた文章で、共感や勇気を与えてくれる」など、読者からは多くの賛辞が寄せられています。時折冷静に、時には感情的に私たちの「大人」としての葛藤を表現しており、世代を超えて必見の一冊です。

王谷晶のプロフィール

王谷晶さんは1981年に東京都に生まれた作家です。主な著書には『完璧じゃない、あたしたち』『ババヤガの夜』『君の六月は凍る』『他人屋のゆうれい』『父の回数』などがあり、エッセイも数多く手がけています。また、『40歳だけど大人になりたい』の他にも、『カラダは私の何なんだ？』というエッセイ集も人気です。2025年には『ババヤガの夜』の英訳版が出版され、ダガー賞を受賞するなど、今後の活躍が期待されています。