村田らむが描く恐怖の深層、漫画『人怖3』が登場

村田らむが新たに送る恐怖の世界「人怖3」

アングラ取材の第一人者である村田らむが手がける、漫画『人怖3 脳内を汚染する恐怖の幻影』が2025年5月29日に発売されます。この作品は、その名の通り、人間の深いところに潜む恐怖を描いた物語で、読者を不安の渦に巻き込みます。原作を村田が、作画を西アズナブルが担当しています。

社会の裏側を知る男の物語

村田らむは、長年にわたり人間の狂気や社会の闇を独自の視点で取材し続け、多くの傑作を生み出してきました。それを背景に、『人怖3』では、彼が取材で経験した恐怖の瞬間を基にしたエピソードが展開されます。本作には、実際に生活の中でも遭遇しうる人物が登場し、次第にその本質が暴かれていく様子が描かれています。

この漫画は、単なるホラーではなく、『本当の恐怖は心霊現象などではなく、人間の内部に潜むもの』というテーマを掲げています。つまり、この物語には読者自身の中にひそむ恐ろしい一面も反映されているかもしれません。

読者を震撼させるストーリー

本作では、趣味で青木ヶ原樹海に死体を探しに行く男や、SNSでのなりすましアカウントが引き起こすトラブルなど、身近に起こり得る衝撃的なエピソードが盛り込まれています。これらの話は決して遠い世界の出来事でなく、今あなたの隣にいる人も、次の瞬間に豹変する可能性を秘めています。

物語の進行とともに、クライマックスに向かうにつれて、登場人物たちの心理描写が巧みに描かれています。作者は、彼らの日常的な姿から突如として見せる恐怖の表情を通じて、読者に背筋が凍る思いをさせるでしょう。

村田らむと西アズナブルのコラボレーション

村田らむは、ライター、漫画家、イラストレーター、カメラマンなど多岐にわたる才能を持つクリエイターです。著作には、青木ヶ原樹海への取材から生まれたエッセイや、さまざまな社会問題を取り上げた作品があり、本作においてもその豊富な経験が活かされています。

一方、作画を担当している西アズナブルもまた、幅広いジャンルで活躍する実力派の漫画家です。彼のスタイルが物語の恐怖感を一層引き立て、緊迫した描写が多くの読者を惹きつけています。

発売情報

『人怖3 脳内を汚染する恐怖の幻影』は、竹書房よりA5判で定価1,540円（本体1,400円＋税）で発売されます。村田らむと西アズナブル、両者の力が融合したこの作品は、新たな恐怖の刺激を提供してくれることでしょう。

この深遠な人間の心理に潜む恐怖を描いた作品を通じて、私たち自身の中にも潜む暗い側面を再確認する良い機会になるかもしれません。次回の読書リストに加えてみてはいかがでしょうか？

【書誌情報】