ヨルシカが新たな文学作品『二人称』を発表
人気アーティストであるヨルシカが、2026年2月に新作の“書簡型小説”『二人称』の発売を予定しています。この作品は、ヨルシカのコンポーザーであるn-bunaが原案・執筆を担当し、文学と音楽の融合による新しい体験を提供することを目指しています。
体験型文学の魅力
『二人称』は、封筒形式で構成された全32通の手紙と、約170枚の原稿用紙や便箋から成る独特な作品です。この作品では、読者が実際に封筒を開封しながら手紙を読み進めるという、まったく新しい形の“体験型文学”を楽しむことができます。手に取ることによって、物語の中に没入する体験が得られます。
物語のあらすじ
本作は、「チラシを拝見しました。もしよろしければ、僕の作品を添削していただけないでしょうか?」という一通の手紙から始まります。詩を書く少年と文化に詳しい先生との文通が繰り広げられ、少年は「君はこれから、途方もなく広い砂の海から、たった一粒の琥珀を見つけなければいけない」という先生の助言に導かれ、徐々に言葉と世界を理解していきます。しかし、文通が進むにつれて、少年は手紙の中に潜むわずかな違和感に気づき、思いもしなかった真実が待ち受けていることを知ることになります。
ヨルシカの世界観
これまで多くの楽曲で言葉や文学をテーマにしてきたヨルシカにとって、『二人称』はその集大成とも言える作品です。ヨルシカの音楽を知らせていない読者にとっても、物語として楽しめる内容に仕上がっています。ファンはもちろん、新しい読者も引き込むことでしょう。
書籍の情報
『二人称』は、2026年2月26日に講談社から発売予定で、価格は8470円(税込)です。商品構成は、32通の小封筒のほか、170枚程度の原稿用紙と便箋、1個の大封筒、そして315mm×315mmの外箱が含まれます。この作品を通じて、読者は単なる文章の読み物ではなく、様々なメディアを融合させた新しい体験を味わうことができるでしょう。
ヨルシカのプロフィール
n-bunaは、女性シンガーのsuisを迎えて結成されたバンドで、2017年から活動を開始しました。文学的な歌詞と叙情的なサウンドで高い評価を得ており、朗読と音楽ライブのコンセプチュアルな表現が特徴です。独自の世界観は、多くのファンの心を捉え続けています。
『二人称』は、読者が手紙を通じて物語にアクセスし、ヨルシカの表現力の豊かさを再確認することができる特別な作品です。ぜひお楽しみに!
『二人称』特設サイトはこちら