BRANDED SHORTSの新しい形
2025-03-14 09:15:59

ユーザーと企業を繋ぐ新たな映像体験とは?『BRANDED SHORTS』10周年イベントレポート

BRANDED SHORTSの未来 - その10年を振り返る



世界中の動画マーケターたちが注目するブランデッドムービーの祭典、『BRANDED SHORTS』が、今年で設立10周年を迎えました。この節目を祝い、「BRANDED SHORTS」の未来を見据えるキックオフイベントが開催され、多くの著名な審査員や受賞監督、企業の関係者が一堂に会しました。

イベントは、SSFF & ASIA(ショートショートフィルムフェスティバル & アジア)の代表である別所哲也氏の挨拶から始まりました。彼は、27年前に始まったSSFF & ASIAの歴史を振り返りながら、今後の10年がどのように進化していくべきかについての理解を深める重要性を強調しました。続いて、初代審査員長である高崎卓馬氏が登壇。彼は、審査員としての経験を通じて、BRANDED SHORTSの本質についての考えを語りました。

10年間の変遷


高崎氏は、ブランデッドムービーは10年前に発足したときと比較して、年々変化し続けていると指摘します。特に、広告と映画の間に位置するBRANDED SHORTSが、どのように視点を変え、観客に多様性あふれる体験を提供しているかを強調しました。「広告は一様なメッセージを伝えようとするが、映画はそれぞれ異なる視点から解釈されるもの。BRANDED SHORTSはこの両者のハイブリッドであり、観るたびに新たな発見がある作品が生まれることを期待しています」と高崎氏は述べました。

ブランデッドムービーの歴史


続いて、プロデューサーの諏訪慶氏が、ブランデッドムービーの歴史を振り返りました。1984年にApple社の伝説的な広告がきっかけで始まったこの分野は、2000年代にはBMWフィルムズによって一気に注目を集めました。その後も多様なジャンルが生まれ、さらには人事採用動画や企業の理念を表現する作品など新たな動向が見られるようになっています。

映像コンテンツの未来


イベントの後半では、BRANDED SHORTSの未来について各参加者が意見を交わしました。Timo Mitsuaki Otsuki氏は、デジタル社会の進展によって、消費者は短い映像に惹かれる傾向が強まっていると分析。その中で、ショートフィルムは映像コンテンツの多様性を橋渡しする存在になると語りました。同様に、下田翼氏も、ストーリーの「なぜ」を問いかけることで、より深いメッセージが伝わる映像表現の重要性を説きました。

企業とユーザーの接点


イベントでは、広告の新たな接点を探る意見も多々出ました。保木本彩夏氏は、「消費者が広告だと感じずに作品の世界に入れることが、これからの理想的な流れ」とし、BRANDED SHORTSがその架け橋になる可能性に期待を寄せました。続けて、森谷雄氏は、BRANDED SHORTSが映像作品として長編映画へのプロトタイプとして機能する可能性を示唆しました。

結論 - これからの10年へ


最後に、別所と高崎は共に、BRANDED SHORTSが新たな才能を育て上げ、企業とのマッチングによるさらなる創造を推進していく姿勢を強調しました。

10年間の試行錯誤の先に、BRANDED SHORTSが可能性を秘めた新しい広告映像の形として成長を続けることに期待が寄せられます。このイベントは、まさにその未来への第一歩となったのです。


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