初期傑作が復刻！海底の恋物語とエルフの冒険を楽しもう

徳間書店Charaレーベルから注目の復刻作品を発表

2025年7月25日、株式会社徳間書店がボーイズラブ（BL）の人気レーベルであるCharaから、3冊のキャラ文庫を発売する。このラインナップには、六青みつみによる“痛くて切ない”恋物語「蒼い海に秘めた恋」、櫛野ゆいのファンタジー冒険譚「転生した社畜ですが見た目は極上なエルフです」、そして宮緒葵の「妖精画家の祝祭悪食番外編」が含まれている。これらの作品はそれぞれ異なる魅力を持ち、ファンにとって見逃せない内容となっている。

海に沈んだ都市が舞台の恋物語

「蒼い海に秘めた恋」は、大洪水によって封じ込められた海底都市を舞台に、愛と喪失を描く物語です。物語の主人公、ショアは地上のほとんどが海に覆われ、感染病が蔓延する厳しい世界で、唯一の抗体を持つ存在として生体実験を受けてきた過去を持っています。彼が迫害から逃れ、憧れの採掘師であるグレイに助けを求めるところから物語が始まります。

ショアがグレイに受け入れられた瞬間は、彼にとって希望であった。しかし、彼の正体が暴露されると、グレイは一変し、ショアを突き放します。「嘘つきの卑怯者は出ていけ」との言葉は、ショアの心に深い傷を残します。海の青さと恋の苦さが交錯するこの作品は、感情を揺さぶる力を持つ初期の傑作です。

エルフとして生きる新しい人生

続く「転生した社畜ですが見た目は極上なエルフです」は、現実世界からゲームの中に転生した社畜の物語です。主人公の青木労は、過労死を経て、ゲームの中で美しいモブエルフとして目覚めます。彼は、世の中の流れに逆らい、闇落ちしつつあるエルフの王レンドールとの関係を構築しようと奮闘します。彼の目的は、王を善導し、勇者との敵対関係を改善すること。果たして、労は異世界での運命を変えることができるのか。エルフと人間の愛憎劇が繰り広げられるこの物語は、読み応え十分です。

番外編も充実した華やかな世界

最後の作品、「妖精画家の祝祭悪食番外編」では、人気作品の番外編として、書き下ろしの短編が収められています。画商の泉里に誘われ、遊園地へ出かけた水琴が描かれており、子供の霊との遭遇や、温かい人間関係が織りなすストーリーが楽しめます。これまでの物語を補完し、登場人物たちの新たな一面を知ることができる内容となっています。