進化するオフィス環境をひも解く「THE BEST OF NEW OFFICES 2024」
2024年2月6日、一般社団法人ニューオフィス推進協会が発行した「THE BEST OF NEW OFFICES 2024」が、革新と多様性に満ちたオフィス環境を紹介します。この冊子は、日本経済新聞社との共催によって実現したものであり、オフィスづくりの創意と工夫が凝縮されています。
変わりゆくオフィスの景色
昨今、オフィス環境は大きく様変わりしています。「ニューノーマル」時代において、働き方が多様化し、企業はその変化に柔軟に対応する必要があります。広い首都圏のビルから地方の小規模オフィス、さらには先進の研究施設まで、様々なオフィスが新たな可能性を追求しています。「THE BEST OF NEW OFFICES 2024」では、これらの先進的かつ高品質な企業オフィスに焦点を当てています。
創意を凝らしたオフィスづくり
冊子には、受賞する企業のオフィスデザインだけでなく、その背後にある理念や施策の詳細も掲載されています。特にオフィス構築の背景やコンセプト、具体的な取り組みが豊富に紹介されており、オフィス環境づくりの参考として非常に有用です。これにより、企業と働く人々のニーズがどのように反映されているのかが一目瞭然となります。
調査報告書の発表
また、昨年実施された「ニューノーマル時代のオフィスづくりに関する調査」の結果も含まれています。この調査は、2021年から2023年までの応募企業を対象にしたもので、今後のオフィス作りに対する重要な示唆を提供しています。この分析は、オフィス環境の未来を考える上で、欠かせない資料となるでしょう。冊子では、調査結果の概要も収録されており、オフィスづくりの方向性に関する洞察を深める手助けをしています。
クリエイティブ・オフィス運動
一般社団法人ニューオフィス推進協会は、1987年に設立され、日本のオフィス環境を革新するための団体です。経済産業省と連携し、オフィス環境の向上を目指して様々な活動を展開してきました。特に「ニューオフィス化推進についての提言」を受け、クリエイティブ・オフィス運動を始めて以来、企業が生産性を高めるための環境作りや、働きやすい職場の実現を目指しています。
日経ニューオフィス賞について
この「THE BEST OF NEW OFFICES 2024」は、1988年から続く「日経ニューオフィス賞」の成果を集約したものです。経済産業省や日本商工会議所の後援を受け、毎年、受賞作品が発表されるこの事業は、今年で37回目を迎えています。受賞企業のオフィスは、創意と工夫に満ちたグッドプラクティスとして業界内外で高く評価されています。
今後の展望
今後も、ニューオフィス推進協会は、オフィス環境が新たな価値を生み出す場であり続けるために、さらなる調査と研究を行っていくとしています。また、受賞企業の索引としても機能し、より多くの企業が先進的なオフィスづくりに挑戦することを期待しています。
「THE BEST OF NEW OFFICES 2024」は、オフィス環境の革新を考える全ての人々にとって、貴重な情報を提供する一冊です。オフィス設計者や企業経営者はもちろん、一般のビジネスパーソンにも閲覧をおすすめします。