冷えた体に潜む病気の影
冷えは万病のもととも言われるが、そのメカニズムについてはあまり知られていない。藤川徳美先生は最新著書『体の芯を温めれば、みるみる健康になる!』で、この冷えと病気の関係を深く掘り下げている。
体温と健康の関係
著者によれば、体の冷えは低体温を引き起こし、それが不調や病気の原因とされる。最近の現代人の平均体温は低下しており、35℃台であることも珍しくなくなった。この体温の低さが心身に及ぼす影響は甚大で、特に女性が無自覚に抱える冷えや不調には注意が必要だ。
栄養不足が引き起こす冷え
藤川医師は、冷え症や低体温は遺伝的な問題ではなく、栄養不足からくるものであると指摘する。その中でも、特にマグネシウムと鉄、タンパク質の重要性を強調している。これらの栄養が不足すると、体温を上げるための熱を作ることができず、結果的に冷えが進行してしまうという。
体温を上げる方法
著書では、マグネシウム入浴や栄養療法による体温アップの方法が詳しく解説されている。厚着やショウガ摂取などの一般的な温活とは異なり、体の芯から温めるアプローチで、深部体温を引き上げることが目指されている。特に、マグネシウム風呂への入浴が、体の芯まで温まる感覚を得やすいという点で推奨されている。
深部体温を上げるための栄養
さらに、著書内では栄養療法として高タンパク・低糖質食を用いることが提案されており、特にプロテインやサプリメントを活用することが効果的であると説明されている。この食事療法が心と体の状態を改善する上でも重要な役割を果たすとされている。
体温を上げることで得られるメリット
体温を上げることで、免疫細胞の活動が活発になり、病気の予防に大きく貢献することが期待される。冷えが解消されることで、自然と体重が減ることもあり、まさに一石二鳥の効果があるのだ。著者は、自身の患者の症例を交えながら、健康的なライフスタイルを送るための具体的な提案を行っている。
結論
冷えは決して軽視すべき問題ではない。体温を上げ、栄養を見直すことで、私たちの健康状態を劇的に改善することができる。『体の芯を温めれば、みるみる健康になる!』は、その実践的な手引きとして、これからの健康管理にとても役立つ一冊だ。12月23日に方丈社より発売されるこの書籍を通じて、ぜひあなたも体温アップの秘訣を学び、健康な日々を手に入れていただきたい。