KADOKAWAがEdizioni BDを子会社化
2025-05-19 14:31:40

KADOKAWA、イタリアのマンガ出版社Edizioni BDを子会社化へ注力する戦略

KADOKAWA、Edizioni BDを子会社化:新たな挑戦の始まり



株式会社KADOKAWAが、イタリアのマンガ出版社Edizioni BD S.r.l.を2025年5月14日付で子会社化することを合意しました。この合意により、KADOKAWAはイタリア市場でのマンガやライトノベルの翻訳出版をさらに強化し、グローバルな成長を目指します。

KADOKAWAの戦略


KADOKAWAは、日本のエンターテインメントを世界に広めるために、グローバルなメディアミックスを掲げています。その一環として、北米や中華圏、東南アジア、欧州における拠点の強化を進めており、今回のEdizioni BDの子会社化もこの戦略の一部です。

Edizioni BDの役割


Edizioni BDは2005年にミラノで設立され、主にマンガやライトノベルのイタリア語翻訳出版を手がけています。年間で500点近くの書籍を発行し、豊富なラインナップを揃え、多くのファンを持つ支援者を獲得しています。また、マンガの流通網や装丁に革新をもたらし、イタリアにおける日本コンテンツの浸透に寄与してきました。

イタリアには、1970年代から続くフメッティという独自のコミック文化があり、これもKADOKAWAがEdizioni BDを買収する背景にある要素です。このような歴史を踏まえ、KADOKAWAは今後、幅広い日本の作品の翻訳出版に力を入れ、未開拓の連載や関連商品展開に取り組むことで、市場をさらに活性化させる意向です。

コラボレーションの重要性


KADOKAWAとEdizioni BDのパートナーシップは、単なる子会社化にとどまらず、両者の文化の架け橋としての役割を果たします。Edizioni BDのCEO、Marco Schiavone氏は「日本の大手エンターテインメント企業から直接投資を受ける初のイタリア現地出版社となることは本当に素晴らしい」と話しており、KADOKAWAとの共同作業の可能性について期待を示しています。

一方、KADOKAWAの夏野剛社長も「Edizioni BDはイタリアのマンガ市場の成長に貢献してきた企業であり、子会社化を通じてさらなる市場拡大を目指す」と述べています。

未来の展望


今後、KADOKAWAはEdizioni BDを通じて、国際的に魅力あるコンテンツを提供し続ける理念を持ち、ユーザーの期待に応えていく姿勢を示しています。特に、隣国フランスへの展開も見据え、グローバルなビジネスをどう進めるかが鍵となります。KADOKAWAの「グローバル・メディアミックス with Technology」という目標を実現するために、各種IPの最大化と新たな市場開拓は避けられません。

この動きが、どのような影響を与えるのか、そしてイタリアのマンガ市場にどのような変化をもたらすのか、今後の展開に注目が集まります。


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