『ドリーム・アイランド』デジタルリマスタープロジェクトが始動
株式会社QANDOが手掛けるプロジェクトが注目を集めている。それは、ドイツの映画監督ヴィム・ヴェンダースが製作した幻のアートフィルム『ドリーム・アイランド』のデジタルリマスター化である。映画『PERFECT DAYS(パーフェクト・デイズ)』の公開により、再びその名が浮上した監督の秘蔵映像を現代に甦らせようという試みであり、ファンにとっては朗報だ。
ヴィム・ヴェンダースの幻の作品
1991年に公開された『夢の涯てまでも』は、今でも多くの映画好きに愛され続けている作品。この映画の特典映像として収録されていた『ドリーム・アイランド ーヴィム・ヴェンダースの失われた夢』は、長らく幻とされてきた。監督自身がこの作品を最も気に入っていたことが、その神秘を一層深める要因となっていた。しかし、最近都内の倉庫でオリジナルテープと映像素材が発見されたことで、そのリマスタープロジェクトが現在進行中である。
プロジェクトの中心人物
このプロジェクトの主導者は、映画『夢の涯てまでも』のアソシエイトプロデューサー御影雅良氏と、撮影監督仲田能也氏の娘である仲田早織さんである。仲田さんは、幼少期に父親と週末の夜に観た『ドリーム・アイランド』の記憶を抱えながら、父の仕事や思いを知るためにこのプロジェクトに参加した。彼女は父がどのような気持ちでこの作品と向き合っていたのか、再度作品を観たいという強い願望を抱いている。
クラウドファンディング実施中
このプロジェクトでは、Blu-ray化やオンライン試写会、さらには劇場公開を目指し、クラウドファンディングが行われている。支援の締切は5月15日まで。プロジェクトの詳細は公式のクラウドファンディングページを訪れることで確認できる。支援者は、プロジェクトの進行状況や裏側を知ることができるドキュメンタリー作品も楽しみにしていてほしい。
QANDOの役割
QANDOは映画やアートに情熱を持つスタッフが多く在籍しており、仲田さんの「亡き父の“夢”の続きを世界に届けたい」という強い思いに感銘を受け、このプロジェクトのクリエイティブパートナーとして参加している。彼らのサポートがあることで、プロジェクトは確実に前進している。
映画祭への出品も計画
目標達成後は、撮影の裏側を追ったドキュメンタリー作品の制作や、国際映画祭への出品も検討されているため、映画好きにはたまらないチャンスとなりそうだ。この貴重な作品を一緒に支えていくことで、未来の観客にその魅力を伝える手助けとなるだろう。
映画『ドリーム・アイランド』のリマスタープロジェクトの詳細や支援方法は、以下のリンクからご確認いただけます。
クラウドファンディングページ
ぜひ、この機会に幻の作品の復活を見守ってみてはいかがだろうか。