18世紀ファッションの牽引者、ローズ・ベルタン
18世紀のヨーロッパにおいて、ファッションの世界を牽引した人物、ローズ・ベルタン。彼女の波乱に富んだ人生は、今なお多くの人々の興味を引きつけています。新たに復刊される『ローズ・ベルタンマリー=アントワネットのモード大臣』は、その彼女の足跡を振り返る絶好の機会となります。
書籍の概要
この書籍は、株式会社書泉による「書泉と、10冊第2シーズン」の第8弾として復刊されるもので、著者はミシェル・サポリ、翻訳は北浦春香によるものです。ベルタンの人生を詳細に描いた本書は、過去に出版された名作の中でも特に価値が高いものとして位置づけられています。
ベルタンの生い立ち
ローズ・ベルタンは、ピカルディ地方で生まれました。家族は庶民で、彼女自身も普通の子供として育ちましたが、高級店での修業を経て、自らの店「オ・グラン・モゴル」を開くことに成功します。彼女が手掛けた衣装は瞬く間にパリの貴婦人たちを魅了し、デザイナーとして一世を風靡することになります。
王妃マリー・アントワネットとの出会い
ベルタンは、オーストリアからフランス宮廷に輿入れしたばかりの質素な王妃、マリー・アントワネットと出会います。彼女の創り出す美しい衣装や斬新なアイデアは、王妃の心を奪い、二人は親しい関係へと進展します。アントワネットは、ベルタンを自分の居室に出入りさせ、日々意見を求めるほどの信頼を寄せました。
ファッション界の歴史に足跡を残したベルタン
ベルタンは、「モード大臣」と称されるほどの影響力を持ち、ファッションビジネスを新たな次元へと押し上げました。彼女は、自らのセンスを商品とするという新しい考え方を提唱し、ファッションデザイナーの先駆者となります。その生涯は、ファッションの歴史における重要な一ページを飾っています。
新たな知見と復刊の背景
本書の復刊は、ファッション史における彼女の重要性を再認識するための重要な一歩です。多くの歴史的な書籍が存在しますが、本書はベルタンを深く知るための唯一無二の参考書と言えるでしょう。また、現在新潮社バンチkaiにて連載中のコミック「傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン」も、彼女の魅力を再評価するきっかけとなっています。
計画的な復刊プロジェクト
株式会社書泉は、「書泉と、10冊」という企画を通じて、手に入りにくい名作の復刊を行っています。今回の復刊も、その一環として位置づけられており、良質な書籍を適切な価格で提供することを目指しています。
結論
ローズ・ベルタンの波乱の生涯を探求することは、ファッションや歴史を愛する人々にとっての大きな喜びとなるでしょう。この機会にぜひ書店で手に取っていただきたい一冊です。新刊は2025年6月20日より予約が開始され、8月下旬には店頭に並ぶ予定です。彼女の波瀾万丈の人生を更に知るための第一歩として、この書籍を手に入れることをお勧めします。