カプセルジャパンが海外展開支援で10億円調達　アニメ・Vtuber市場に挑む

カプセルジャパンが10億円調達、アニメ・Vtuberコンテンツの海外展開支援

日本のアニメやVtuberコンテンツの国際裏展開を手掛けるカプセルジャパン株式会社が、シリーズBラウンドで資金調達を行い、累計で約10億円以上の資金を確保したことが報じられました。この後、同社はアジアや欧米市場への本格的な進出を目指しています。

資金調達の概要と背景

カプセルジャパンの本社は福岡にあり、代表取締役の埴渕修世氏が率いる企業です。今回の調達は、日本政策投資銀行のDBJキャピタルがリード投資家として名を連ね、他にもFFGベンチャービジネスパートナーズや三菱UFJキャピタル等、強力な株主たちが支援を行っています。

昨今、日本のコンテンツはNetflixやYouTubeを介して、世界各国で同時に配信されるようになり、アニメに対するグローバルな需要が急速に伸びています。しかし、多くの日本のコンテンツ企業は現地での展開に必要な資源が十分でないため、なかなか市場の成長を享受できない状態にあります。経済産業省もその一環として、海外売上を20兆円見込む「エンタメ・クリエイティブ産業戦略」を策定し、現地展開の支援強化を図っています。

CAPSULEのビジネスモデル

カプセルジャパンは、福岡と台北に拠点を持つ「直接展開型」モデルを採用しています。違う国や地域で、日本のアニメやVtuberコンテンツのリアルイベント・コラボカフェ・マーケティングを実施し、多様なファン体験を提供しています。特に、外国籍の社員が90％以上を占め、現地文化を深く理解した人材が多く在籍しているため、現地に即した質の高いサービスを提供できる強みがあります。

特に注目すべきは、資金調達した主要な用途です。新たに確保した資金は、海外での人材採用・グローバルサプライチェーンの構築・コマース事業の財務基盤強化に用いられます。

代表取締役の埴渕氏の思い

埴渕修世氏は、資金調達に関して「海外コンテンツビジネスのバリューチェーンの強化を進め、アジア・欧米市場におけるコンテンツのニーズに応えてゆく」と意気込みを述べています。昨今はアニメに対する関心が高まっており、現地での文化理解を基にした運営が新たなハードルとして立ちはだかっていますが、このような体制がCAPSULEの強みとなっています。

提供するサービスと今後の展望

CAPSULEは、コンテンツ企業が海外展開をスムーズに行えるプラットフォームを目指しています。具体的には、初期相談、現地プロモーションの企画、ファンミーティング、ポップアップストアといった各種イベントを支援し、企業とファンの距離を縮めています。これにより、日本の魅力的なアニメやVtuberコンテンツが海外のファンにも届くものとなります。

如実に、カプセルジャパンは今後も海外展開を強化し、新たな価値創造を目指し続ける意向を表明しています。これにより、日本の豊かなコンテンツ文化が世界中に広がる日も近いかもしれません。今後の動向にも注目です。